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ホリエモンはサラリーマンとしてシャカリキに働き、労働時間をお金に換える旧世代的な人生は不毛と一蹴しています。

一昔前は学校を卒業したら、当たり前のように会社に入社し、定年まで働いて悠々自適の年金生活という常識が蔓延っていましたが、今はインターネットで幅広い良質な情報にアクセスできることで、人生の選択肢や生き方が多様化しているのです。

たとえば、欧米では30代で会社勤めをキッパリやめてしまう早期リタイアが流行っています。

Financial IndependenceとRetire Earlyの頭文字から「FIRE」ムーブメントと名付けられており、何者にも縛られない自分らしい生き方が可能だとしてその輪は広がりつつあります。

とはいえ、誰しも早期リタイアができるなら今すぐにでもやっているでしょうが、誰もやらない理由は収入です。

サラリーマンが一生に稼ぐ額は2億円から3億円と言われていますが、現役のうちにそこまでの貯金を貯めるのは不可能なので、フツーはシャカリキに毎日働くハメになっているのです。

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では、実際にFIREを実現し、FIREの火付け役にもなったアメリカの夫婦の例を見てみましょう。

「会社なんてなんのアテにもならない、自分の身は自分で守らなきゃ」

という意識で、彼らは仕事をしながら、無駄遣いを一切やめてひたすらお金を貯めたそうです。

そして、20万ドル(約2,200万円)の持ち家を買い、貯金60万ドル(約6,600万円)を貯貯めた30歳のところでスパッと会社を辞めた。

60万ドルあれば運用利回り4%を生活費に回すだけで、夫婦と子ども計3人の家計は十分回っていくという理論で、生活費は株などの運用益で賄うつもりだと言います。

日本人の感覚からすれば、株の運用益だけで生活なんてギャンブルとしか思えずに拒否反応を示す人も多いでしょう。

しかし、適切なインフレを毎年のように達成し、株価が堅調に上がり続けるアメリカでは、この考えはどちらかといえば控えめなくらいです。

たとえば、S&P500に投資すれば、年間6〜7%のリターンを得られることは歴史的に証明されているわけだし、超安全資産とされる米国債に投資しても年利3%が返ってくる時代です。

アメリカ人は幼い頃から投資を身近なものとして親しみ、金融の知識がある若者はFIREを実現性の高い計画として受け入れられるのです。

そもそも、FIREを実行する人は「金融用語がとても好き」という特徴もあって、たとえば賃料の安い地域に引っ越すことをFIREムーブメントの人たちは、「arbitrage(アービトラージ、サヤ取り)」と呼んだりもします。

モノポリーのような感覚で「持たざる者」から「持てる者」への転換を図っているというわけ。

株の知識などの金融リテラシーが極端に低い日本人は、FIREなどそもそも知らないし受け入れられない概念なので、人生100年社畜生活しか選択肢がない。

日本でもFIREがやっと広まってきたな

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