韓国の実際に起きている経済格差を描いた「パラサイト半地下の家族」が歴史的快挙を成し遂げました。
外国語映画として、史上初の作品賞、監督賞、脚本賞、国際長編映画賞とアカデミー賞最多4冠に輝いたのです。
韓国映画としてはもちろん、アジア映画としても初めてで、ノミネートされていた大ヒット映画「ジョーカー」を押さえたことも衝撃的でした。
この映画は、韓国では昨年5月に公開され、あっという間に観客動員数1,000万人を突破、フランスでは昨年6月に公開され観客動員数170万人を突破、アメリカでは2019年の外国映画興行収入ランキングで1位を獲得しました。
さらにはカンヌ国際映画祭長編で最高賞を受賞、世界各国でこれまで122もの賞を受賞、そして、13日にはアカデミー賞にて本作品が韓国映画として初めて作品賞にノミネート、賞賛の嵐を巻き起こしていた。
日本では今年の1月10日から全国公開が始まり、既に100万人の動員を記録した。
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ここまでのヒットに繋がった理由を端的に説明すると、世界の経済格差が拡大し、貧富の差が激しくなっていることです。
パラサイトでは韓国における衝撃的な経済格差がリアルに描かれ、時には残酷に、そしてエンターテイメント性に富んだ描写になっています。
韓国では冗談抜きで、不景気で就職内定率も先進国で最低レベル、一流大学を出たとしてもバイトすらなくチキン屋やUFOキャッチャー店を開業しなければ生きていけないほどに深刻です。
しかし、富裕層は世界的な好景気の波に乗って資産を増やし続けていることから、日本以上に格差が深刻化しています。
貧乏な家庭はフツーの家に住むことも出来ず、半地下住宅でしか住むことが出来ない。
半地下というのは地下と地上の中間の物置のような位置付けで、非課税対象となっています。
そのため、賃貸を経営するオーナーが「あえて」半地下を作り、そこを貧困層に貸し出すことが増えました。
半地下は冬は凍えるほど寒く、夏は東京より蒸し暑いし狭く、さらには道路より低いので雨が降れば部屋中が水浸しになるなど、住むには最低最悪の場所ですが、いかんせん安いので韓国全土で100万人近くが半地下で住んでいる。
韓国には生活保護制度はありますが、日本と比べて数万円渡されて「はい、おしまい」の世界なので、家も借りられなければ医療にもかかれず、こうしか半地下で住むしか選択肢がない人も多い。
パラサイトのヒットは、韓国における経済格差が深刻化が最大の関心ごととして捉えられており、 多くの人から共感を呼ぶ格好となった結果ヒットに結びついたのです。
欧米なども貧富の差が年々激しくなっていることから、パラサイトのような映画は他人事ではないということで話題になり、問題提起の作品として持ち上げられています。
韓国のエンタメはガチでレベル高え…
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