米国株に投資する日本人が増えて来ました。
ネット証券で手軽に取引出来る環境が整ったのも大きいですが、何より米国経済を示す代表指数のNYダウやS&P500が、長年堅調に伸び続けている事実が広まったことにあります。
私たちの身近な日経平均やTOPIXは、日本経済を示す代表指数ですが、一向にバブル期を超えられる気配はせず、平成の30年持っていてもアベノミクスでやっと利益が出た程度でした。
しかし、NYダウやS&P500を30年持っていれば、リーマンショックを含めても株価は10倍まで膨れ上がっており、投資家の資産形成を強烈に後押ししたわけです。
この要因は、米国にはGAFAなど最先端企業が生まれるイノベーションが常に起きていることです。
優秀な人材が世界中から集まること、世界一の軍事力を備えていること、そして何より会社は株主のものという意識が強く、常に株価を伸ばすことを経営者が目標に掲げて運営しているためです。
つまり、世界恐慌でも起きない限り、米国株が下がるリスクはほとんど無いと言っても過言ではなく、安心して長期投資出来るものと言えるわけです。
とはいえ、日本にいながら米国株に投資することは、リスクもあります。
それは「為替」です。
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たとえば、米国株を買う場合、円をドルに変えて購入することになりますが、これはつまりドルで資産を保有していることになります。
海外旅行に行くとよく分かりますが、窓口で円をドルに変える場合、時期によって交換出来る量が少なかったり多かったりします。
これは、為替相場が毎日のように動いているためで、経済状況、地政学リスクなど、様々な要因で変動します。
今はドル円は110円ですが、2010年あたりは80円まで円が急伸し、海外旅行に出かける日本人が急増したわけですが、これは外貨を安く買うことが可能であったためです。
つまりは、円高になれば相対的にドルの価値は落ちるので、米国株が上がったとしても円高になってしまえばドル資産を毀損することに繋がるわけです。
とはいえ、ドルに変換しなくても東証に上場する外国ETFや、楽天VTIなどの投信は円で購入することは出来ます。しかし、これらの商品も中間の会社が間接的にドル転換して米国株を購入していることになるため、ドル資産を保有しているのと同じです。
そのため、米国株に投資する場合、常に為替リスクを考えておく必要があるでしょう。
しかしながら、通貨価値というのは国力に比例する性質を持ちます。
1970年代のドル円が360円の時代がありましたが、高度経済成長のバブルに突入し、ドル円は一気に100円台まで上昇しました。
これは、日本が成長し経済力を持ったためで、円の価値が上がったのです。
しかし、これからの日本は少子高齢化で国力が弱まって来るため、円の価値は下がっていくと考えられています。
円の価値が下がれば、相対的にドルの価値が上がるため、米国株投資家の資産をより上昇させることに繋がるのです。
そのため、米国株に限っては、為替リスクを気にする必要性は全く無いと言っても良いでしょう。
円安になるのは既定路線だから、ドル資産は持っておくべきだよな
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