米コカコーラ(KO)は世界中に散らばる胴元として機能し、投資の神様ウォーレン・バフェットが大量保有している株であることも有名です。
赤いパッケージ、黒いシュワシュワの魔法のような味は誕生から100年以上経った今も、老若男女に愛されるドリンクとして親しまれています。
しかし、昨今は先進国を中心とした健康志向の流れで、糖分の多い清涼飲料水が避けられる傾向にあり、コカコーラの売り上げは下がる一方でした。
コカコーラは健康志向時代のテコ入れとして「ゼロシュガー」を謳ったコカコーラゼロに力を入れることで、砂糖を敬遠していた人々の心を再び掴むことに成功した。
結果、米コカコーラの今年第3四半期の決算は売上高が前年比8.3%増の95億ドルとアナリスト予想を上回る好決算で、株価も過去最高値を更新する復活劇を果たしたのだ。
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とはいえ、健康志向ブームに見事打ち勝ったコカコーラに新たな「逆風」が迫っている。
それがG7でも大きな話題になっていたプラスチックによる海洋汚染問題です。
海や川に捨てられたプラスチックゴミは、岩などで細かく砕かれて魚などが無意識に口にし、巡り巡って人間の胃袋に到達する恐れがあります。
プラスチックが原因で死亡する海の動物も増えており、問題の深刻さは年々増すばかりである。
さて、世界的なプラスチックごみ問題に取り組む環境団体によれば、海洋汚染に最も貢献している不名誉な世界第1位の企業はコカコーラであると指摘しています。
彼らは51カ国で7万人以上が参加した清掃活動の結果から、コカコーラのロゴが刻印されたプラスチックがダントツで多かったことを突き止めたのです。
この結果が即座にコカコーラに影響するわけではありませんが、世界では環境・社会・企業統治に配慮している企業を重視・選別して行なう投資である「ESG投資」が加速しています。
ESG投資が重視されるようになった背景には、人権問題や環境問題などで、NGO団体などから責任を問われ、不買運動に発展したりするケースが相次ぎ、業績低下する事態が相次いだことです。
そのため、特にタバコ、酒、兵器など、反社会的な製品を作っている企業はヘッジファンドの投資対象から外れ、株価に悪影響をもたらすことになるのです。
環境問題が国際レベルでシビアな見方をされる中、コカコーラ社がプラスチック汚染に対して明確な解決方法を模索しなければ、国際的な不買運動に発展する恐れもあるから侮れない。
まず途上国にポイ捨てしない教育をするのが先だと思うんだけど、企業は矛先にされやすいんだよな
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