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吉野家の牛丼は控えめに言っても安いし美味しい 

牛丼界のパイオニアである吉野家が12年ぶりの株高となっています。

背景には、日米貿易交渉において米国産牛肉の関税が大幅に引き下げられることで合意したことです。

現行アメリカから輸入する場合、日本は38.5%の関税があってそれが商品価格に転嫁されているわけですが、段階的に9%まで引き下げられることになります。

吉野家は脂がたっぷり乗った米国産牛肉を長い間使用しており、仕入れ価格が安くなりコスト削減になるとの思惑から、吉野家に大きな買いが入っています。

吉野家の広報担当者によれば、すぐに牛丼が安くなるわけではないが、将来的には安くなる可能性は高いと経済メディアにコメントを寄せた。

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12年ぶりに高値を奪還した吉野家 

とはいえ、チョコ的には牛丼価格は今後も値上がりしていくと考えています。

そもそも牛丼の価格推移を辿っていくと、1958年に築地で設立した創業時は250円でした。

1968年には新橋に2号店を出店し、300円になりました。

1979年には350円になり,1985年んは370円に、そして1990年には消費税3%が初めて導入されたのを機に400円まで値上がりしました。

しかし、それ以降で日本は未曾有のデフレ経済に突入したことを皮切りに、400円から280円まで大幅な値下げを行いました。

この頃はマクドナルドでもハンバーガーが60円で売られる時代で、まさに「安い」ということが消費者の心を掴む最大のアドバンテージだったわけです。

その後、アベノミクスで物価と消費税が上がり始めた2014年に380円に値上げし、今の価格に至ります。

大衆的な飲食ファストチェーンは景気動向に敏感ですので、時代に合わせてコロコロ価格改定がされていきます。

特に商品価格は仕入れ価格のみならず、オペレーションを担うアルバイトの時給も大きく影響を受けます。

たとえば、アルバイトの時給はリーマンショック前あたりのデフレ最高潮の時は600円台ということも珍しくはありませんでしたが、今や1,000〜1,250円という設定になっていて、この時給でも人手が集まらないと言います。

つまり、米国産牛肉の関税が大幅に引き下げられることで仕入れ価格が下がったとしても、人件費の高騰はこのまま続いていくと考えられるので、現行価格380円より値下げすることは難しいでしょう。

関税撤廃=値下げ=客足増加はちょっと短絡的過ぎだよね

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