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世界の自動車業界で、再びトヨタ1強時代到来の可能性 

日本ではハイブリッド(HV)が主流だが、世界的なトレンドは日本とは大きく異なっている。

そもそも、トヨタが開発したHVとは、ガソリンと電気自動車のイイトコドリをした仕組みであり、HVの先駆けとなったプリウスは全世界で1,000万台に及ぶ売上となっている。

その後、トヨタはHVから環境に優しいより未来型のエネルギーである水素自動車を開発し、HVに続くトレンドを主導するはずだった。

しかし、世界では水素自動車は一切流行ることなく、電気自動車(EV)が世界で人気となり、トヨタはHVの人気低迷と水素自動車の失敗で逆風が吹き荒れた。

日本でさえも水素自動車に乗るのは小泉元総理などの一部のマニアだけで、水素充電スタンドもほとんど普及せずに終わった。

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EVが普及した中国では、いつも充電を求めて行列となる 

そもそも、EVが流行った背景には世界的な環境保全から来るエコエネルギーの推進があり、まずヨーロッパがガソリン車からの脱却を正式に表明したことです。

HVや水素の技術を持たないヨーロッパの自動車メーカーは、こぞってEVの開発に力を入れて普及を促進した。

政府もEVを優遇し、たとえばノルウェーでは購入時に輸入税や付加価値税の25%が免除、保有中は道路税や法人自動車税の50%、リース料への付加価値税25%が軽減されます。

さらに、高速道路料金やフェリー料金が免除など、EV車だけに与えられる優遇で今や40%がEV車となっている。

また、中国でもヨーロッパに負けず劣らずの補助金を出しまくり、街はEVだらけになった。

しかしながら、実際のところEVはまだまだ早すぎる技術だったようで、使い勝手が非常に悪いことが知られるようになり人気が低迷しています。

まず、EVはその名の通り「電気」で走るので、蓄電池のエネルギーが切れたら、充電完了するまで走れません。

充電完了には3〜5時間は平気で要するため、充電スタンドはいつも満員、長蛇の列が出来ています。

一方、HVならばガソリンを入れたらすぐに走れるし、ガソリンで走行した時に発生する電力をエネルギーとして蓄えるので、かなり燃費がよくお財布にも優しいし、ガソリン車よりも遥かに環境にも優しい。

トヨタは、世界の流れがHVに回帰していることを好機と捉え、HVに関する特許公開に踏み切った。

これにより、世界中の自動車メーカーがHVの自動車開発が加速することになり、ガラパゴス化が防げるだけでなく、HVでしっかり勝負出来る土俵が整う。

HVが再び主流となれば、HVのお家芸であるトヨタに追い風となるのはまず間違いない。

トヨタの欠点だったEV開発の遅れも、HVの再ブームによって盛り返すための時間が十分確保出来る。

トヨタのプリウスが登場した時は一種の革命だったよな

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