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業績不振が続き、株価が冴えない石油メジャー 

アメリカのシェール革命によって世界的に原油が飽和し、原油価格が2分の1となってしまったことで、石油メジャーは大きく痛手を負っています。

たとえば、メジャーの一角であるエクソン・モービル(XOM)やロイヤル・ダッチ・シェル(RDSB)はシェール革命が本格化した2015年あたりから業績不振が続き、株価は下落の一途となっている。

トマトが1個100円で売れていたのに、トマト農家が急増してトマト市場が飽和し、1個50円に下がったら農家の生活は厳しくなります。

しかし、トマト市場が飽和したらめちゃくちゃ甘いなどと言ったオリジナル要素を加えた付加価値の高い商品で差別化を計ったり出来るものですが、原油は差別化自体が出来ないので、みんな仲良く業績不振になる。

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ダウは最高値を更新するのに、シェルは何年も軟調 

実は石油株にはさらなる暗いニュースがダメ押しで吹き荒れている。

それはESG投資のブームです。

昨今、環境保護や社会的に健全と認められる企業に投資を加速させるESG投資がヘッジファンドを中心に流行りを見せており、GPIFも例外ではない。

反対に、兵器、石油、タバコなどの環境破壊を促進したり、社会通念上褒められる商品を販売していない企業の株は売られる。

たとえば、英資産運用会社は石油ビジネスによる環境負荷を理由にシェル株の約2割に相当する130万株の売却を決めた。

原油安、ESG投資の加速という2重の十字架を抱えた石油株は、過去例を見ないほどの逆境に喘いでいるのだ。

とはいえ、彼らは現状を黙って見ているわけではありませんでした。

シェルはなんと「脱石油」を掲げ、今は再生エネルギーや環境負荷の少ないLNGへの転換を進めており、これらの事業利益はこの5年で3倍に膨らんだ。

すでに再生エネルギーやLNG事業は同社の利益の半分近くを占めるまでに成長しており、近いうちに石油事業を逆転すると見られています。

とはいえ、再生エネルギーやLNG事業は石油よりも参入障壁が低いし、差別化が測り難い商品です。

シェルなどの石油メジャーの株をあえて買うならば、S&P500でも握っていた方が遥かにパフォーマンスは良くなる。

いくらなんでも株価上がらなすぎだろ…

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「石油」の終わり エネルギー大転換
松尾 博文
日本経済新聞出版社
2018-02-17