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GPIFのポートフォリオは一見バランスが良さそうだが… 

私たちの年金を運用するGPIFは、安倍政権以降で株式運用の比率を上げたことで運用リスクが高まったと世論では批判を受けています。

特にマネーリテラシー皆無な脳内お花畑のテレビメディアは、四半期ごとの成績が前年と比べて「減った」ことを赤字に陥った報道しますが、別に含み益が減っただけで利益は大幅に出ています。

つまり、GPIFは今まで「赤字」になったことは一度もありません。

現に、2001年以降の累計収益はリーマンショックを含めても、年間収益率は+3%であり、累計収益額は+66.1兆円もの利益を上げているのだ。

とはいえ、好成績を上げているGPIFでも、運用見直しが必要な箇所があります。

それが国内株式、すなわち日本株の運用比率を下げることです。

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日経平均のパフォーマンスは最低最悪 

たとえば、GPIFの4~6月期の運用実績は前期比+2,569億円でしたが、運用成績を個別に眺めると外国株式は5,413億円、国内債券は3,393億円、外国債券は2,686億円のプラスだった一方で、国内株式は前期比−8,926億円でした。

日経平均とNYダウを比較すると分かりますが、相場下落時は日経平均はNYダウと連動して仲良く下がるのに、相場上昇時はNYダウと連動せず、パフォーマンスがよろしくない。

「アメリカが風邪を引けば、日本は肺炎になる」

という格言通り、風邪は数日で治りますが、肺炎は入院が必要になるので回復が遅くなる。

つまり、日経平均は下がる時は人一倍下がるのに、上がる時は全く上がらないので、日本株は高リスク低リターンのクソ資産というわけ。

今のGPIFのポートフォリオを眺めると、国内株式が25%、外国株式が25%、国内債券が35%、外国債券が15%となっています。

世界時価総額では日本のシェアは8%程度なので、もしポートフォリオを見直しするならば国内株式の比率を8%まで下げ、外国株の比率を42%まで高めれば、より安定した好成績が収められるはずです。

そもそも、投資というのは将来の成長を見据えて自己資金を投入する行為なので、少子高齢化でイノベーションも皆無な日本に投資する価値は皆無に等しい。

GPIFや日銀の国内株式運用は、もはや愛国心から来るボランティアであり、「投資」ではないのだ。

他がプラスなのに唯一成績がマイナスの日本株ってヤバすぎだろwww

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GPIF 世界最大の機関投資家
小幡 績
東洋経済新報社
2014-07-04