マルボーロブランドを保有するアルトリアが売られる
アルトリア・グループ(MO)が一時-5.9%の急落に見舞われました。
第2四半期決算は増収増益と好決算で、この時期のたばこ出荷数も0.3%増となりました。
世界的なタバコ需要の減少が加速していることを鑑みれば、底打ちしたとして受け止められて然るべきです。
とはいえ、投資家は直近の決算よりも喫煙者が長期的に減少していくことに危機感を募らせており、多少の回復では満足せず大幅な売りに繋がった。
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アルトリアは電子タバコなど積極的なM&Aを加速させている
タバコ株は、もはやどんな理由であれ売られ続けるトレンドにあります。
喫煙者の減少もそうですが、ヘッジファンドの間でESG投資が主流になる一方で、タバコのような忌み嫌われる商品に社会的な批判がエスカレートしているためです。
世界中の投資家はアルトリアが嫌だというよりも、タバコ産業自体に見切りを付けていて、続々と資金を引き上げ有望な投資先にスイッチしているのである。
しかしながら、タバコ業界も従来の紙巻きタバコだけでなく、電子タバコや加熱式タバコなど非喫煙者に配慮出来る新商品も続々と投入し、イノベーションが起きている。
電子タバコはこの5年で20%の成長が見込まれており、Juulを保有するアルトリアに多額の利益をもたらす可能性が高いと見られています。
さらに、カナダなどの先進国では大麻が解禁され、数十年後には巨大産業に育つ可能性を示唆しています。
アルトリアはカナダのクロノス・グループに多額の出資をしていることから、その恩恵を受けるでしょう。
そもそも、アメリカのタバコ市場で40%ものシェアを誇るマルボーロブランドを保有するアルトリアは、これだけでも十分に食っていくことが可能ですが、リスク分散の観点で電子タバコや加熱式タバコ、そしてワインや大麻といった幅広いポートフォリオを有しており、将来的な見通しは意外と楽観的に見て良い。
タバコ株の中でもアルトリアは過小評価されていると言わざるを得ず、急落した今が買い時なのは間違いない。
タバコ株は永久ホールドやで(・ω・)
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