https---imgix-proxy.n8s.jp-DSXMZO4457786009052019000001-2
日本の大企業で唯一「攻め」の経営をしているSBG 

固定回線から携帯やスマホなど、通信事業として大きくなったソフトバンクGは今や世界的な投資ファンドとなり、その評価はうなぎのぼりです。

孫正義氏の手腕によって、アリババやARM、Uberなどに出資や買収を行い、ソフトバンクの純資産を強烈に押し上げました。

しかし、1998年の上場以来、株価は依然として2000年の過去最高値を超えられずにいます。

米経済紙バロンズによれば、この状態はまさに「異常自体」で、投資家はソフトバンクGに投資するまたとないチャンスであると報じている。

同紙の試算によれば、ソフトバンクGの企業価値は既に20兆円を上回っているが、株式市場の評価は10兆円でしかなく、2分の1の過小評価になっていると指摘しており、つまり50%OFFの半額セール状態というわけである。

SPONSORED LINK


スクリーンショット 2019-07-22 22.38.42
株価は上場時の高値を依然更新できず 

これは孫正義氏も以前から指摘していたことで、今の株価、時価総額はあまりにも「安すぎる」と言及したことがあった。

たとえば、同社が保有する携帯電話会社であるソフトバンクや米スプリント、中国のアリババの評価額は25兆円程度であり、そこから同社が抱える有利子負債4兆円を除くと20兆円になります。

しかし、先述した通りソフトバンクGの時価総額は10兆円しかないので、この理論で言えば確かにあまりにも安すぎる。

では、なぜここまで割安に放置されているのでしょう?

それは、日本企業であり、日本市場に上場しているからに尽きます。

ソフトバンクGは日経平均およびTOPIX Core30に採用された日本を代表する企業ですが、ご存知の通り日本市場は外国人投資家の空売り天国と化しているために、上値が重く多くの銘柄が割安に放置されています。

ソフトバンクGは値嵩株なので、モロにその影響を受けやすく、他の銘柄に比べても割安に放置されていることになっているのです。

とはいえ、これを「上昇余地が残されている」と考えるのは早計でしょう。

アナリストは過去あるいは他国のPERと見比べてこう言います。

「日経平均のPERは12倍なので、18倍のNYダウに比べれば割安だ」

裏を返せば日本株は昔から延々と割安に放置されてきたのに買われず、アメリカ株はきちんと妥当な株価で買われて来たとも言えます。

洋服が50%OFFのセール状態で店頭に並んでも、商品自体に魅力があっても店自体に魅力がなければ客が入らないので延々に買われず、いずれ在庫処分の憂き目に遭います。

リクシルGが「市場から評価されていない」という不満から日本市場からの撤退を表明したことも記憶に新しいですが、ソフトバンクGが評価されないのも全く同じ理由である。

米市場に上場すればS&P500構成銘柄に入ると思うし株価も上がるよなぁ

SPONSORED LINK


孫正義 300年王国への野望
杉本 貴司
日本経済新聞出版社
2017-06-15