The_Pentagon_US_Department_of_Defense_building
アメリカの心臓とも言える国防総省 

IT界の巨人IBMが、昔から繋がりの深かった官公庁からも見限られ始めている。

たとえば、米国防総省なんて国家の最重要機密機関であり、IBMがガッツリ強いパイプを持ち、自社システムを導入してきた実績がある取引先のひとつです。

近年、国防総省は100億ドルもの巨額投資を行い、自社システムをクラウド化すべくコンペを実施してきた。

コンペ参加企業にはAmazon、Microsoft、IBM、Oracleなど米大手IT企業が名を連ねる激戦となったが、最終的にはAmazonのクラウド「AWS」を結ぶ可能性が高いと報道されている。

これは、トランプ大統領が明らかにしたもので、コンペで最後まで選考に残った企業はAmazonのAWSとMicrosoftのAzureで、IBMの名は出てこなかった。

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AWS-and-Azure
クラウドはAWSとAzureの2強になっている 

IBMがクラウドで、しかも国防総省の案件で敗北するのは、致命的なダメージを受けるものと考えた方が良いでしょう。

そもそも、IBMは稼ぐ力を失った2000年以降、来たるAI時代にWatsonに巨額投資を行い、IBM復活の柱にする予定でした。

最初は目新しさに世界中の企業が飛びついたが、想定以上に業務効率化は進まず、悪評が広まったのか契約数は大幅に伸び悩んでいる。

そして、IBMが次に目を付けたのはクラウド「IBM Cloud」でした。

既にAWSやAzureといった米IT企業がクラウドシェア拡大にしのぎを削る中、IBMは昔からパイプがあった官公庁系に売り込みをかけ、レッドオーシャンと化す中でも確実にシェアを伸ばして来た。

しかしながら、このような国の重要システムでもAWSやAzureが使われだしたら、もはやIBMの拡大余地はほとんど無くなってしまうのではないでしょうか。

IBMが7月に発表した第2四半期決算によれば、売上高は前年比4.2%減の192億ドルで、またもや減収という結果に終わりました。

クラウドなどの事業を統括するグローバル・テクノロジー・サービス部門の売上高は、前年比6.7%減の68億ドルで、力を入れるクラウドも伸びていない。

この部門は前四半期にも同じ程度の減収であり、AIやクラウドといった成長分野でもGAFAに大きな差を付けられている。

同社はダウ採用銘柄であること、高配当であること、そして23年連続増配の優良企業であるものの、その地位はMicrosoftに変わろうとしています。

Azureの伸びがヤバすぎてIBM Cloudどうなっちゃうの・・・

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倒れゆく巨象――IBMはなぜ凋落したのか
ロバート・クリンジリー
祥伝社
2015-03-11