日本においてアルバイトやパートという雇用形態で働く人は2,000万人に上ると言われています。
総務省統計局の資料を参考にすると、その中でも20代におけるフリーターの割合は20%に上ります。
フリーターは時給労働であって、雇用も保証されているものではなく、当然ボーナスもありません。
ITエンジニア専門エージェントのレバレジーズが独自調査した結果によれば、20代フリーターたちの平均月収で最も多かったのが「16〜20万円(33.8%)」であったとのこと。
続いて21~30万円(27.3%)、11~15万円(19%)、10万円以下(15.8%)となっていますが、年収で換算すれば大半の20代フリーターが200万円前後ということになり、ワーキングプア一直線だ。
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そもそも、なぜ20代でフリーターになってしまう人がここまで多いのでしょうか?
理由は多岐に渡るでしょうが、もっとも多いのは「就活失敗」というものです。
まず、最近の就活生は何がなんでも新卒のプラチナ・チケットを使って一部上場企業へと就職したいと考える人が多いです。
しかし、日本取引所グループによれば現時点の一部上場企業は2,114社で、総務省によれば国内の会社数は762万9,000社となっています。
つまり、日本の会社全体で考えた場合、一部上場企業というのはわずか0.02%しかない狭き門であることが分かります。
就職サイトを眺めると、
「一部上場企業に意気揚々と受けたけれども全落ち。非上場企業にしか受からなくて人生オワタ」
「○○に落ちた。言い訳したところで落ちた事実は変わらないんだけど、マジで苦痛で心が収まらない」
という書き込みが目に付くわけですが、大半の就活生は上場企業に行きたがり、中小企業に行こうとしないのです。
実際問題として、そのせいで就活が全然終わらずにタイムリミットでフリーターになってしまうという人も少なく無い。
しかし、この日本では一度フリーターになってしまえば、その後正社員になるにはとてつもなく高い壁を乗り越えなければなりません。
企業に運良く雇われても契約社員か派遣社員が関の山で、カンタンにクビに出来ない正社員にはなかなかしてもらえない。
そのまま正社員になれず30代、40代になれば、正社員はもはや絶望的で、不景気になれば即刻クビを切られて路頭に迷う可能性があります。
リーマン・ショックでは、多くの非正規が路頭に迷い、支援団体が用意する派遣村で年を越しました。
一方正社員であれば、不景気時には減給やボーナスが無くなる可能性はありますが、少なくともクビにはならずに済むでしょう。
まずは中小企業でも正社員として採用されることを優先すべきであり、決してフリーターになってはならない。
コロナ禍でもフリーターや派遣が真っ先に切られたな
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