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モスの高級バーガー事業の勝算は薄いだろう 

モスバーガーが高級バーガー店「モスプレミアム」を桜木町クロスゲートにオープンしました。

限定メニューとなっているモスプレミアムバーガーは1,300円で、一番安いハンバーガーでも1,000円という超強気価格です。

これにポテトやドリンクを付ければ、1人あたりの単価は2,000円近くになります。

高級バーガー路線はライバルであるマクドナルドやバーガーキングも進出していない領域であり、モスプレミアムを皮切りに差別化を計りたいと考えているようですが、ネットでは「オープン日なのにガラガラだった」と複数の報告が上がっている。

そもそも、モスは6年連続の尋常ではないほどの客数減少に喘いでいて、業績利益は毎年のように50%を超える大幅減となっている。

とはいえ、食中毒やバイトテロなど何かモスが不祥事を犯したわけではないし、菜摘バーガーなどのユニークな商品も投入して度々話題をさらっています。

では、なぜここまでモスは致命的な業績不振に陥ってしまったのか?

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株価がダダ下がりしているモスバーガー 

それは、ハッキリ言って「コスパが悪い」に尽きます。

10年ほど前はモスは「高いけど美味しい」というバリューがあったので、多少高くても客足が途絶えることはありませんでした。

マクドナルドの異物混入事件なども追い風になり、世間は「マクドナルドはオワコン、モスこそNo.1バーガーショップ」と評価し、ネットでもモスへの評価は高かった。

しかし、転機となったのがマクドナルドにサラ・カサノバ氏がCEOに就任したことです。

彼女の手腕によって、マクドナルドは明るく清潔な店舗に生まれ変わり、接客レベルも向上、ユニークな商品展開や味にこだわる製法見直しが功を奏し、マクドナルドはどん底からのV字回復を果たしました。

マクドナルドは今までのような定番メニューや、単価の高いプチ高級志向のバーガーなど多数のラインナップも揃えるチェーンに生まれ変わり、他のバーガーショップに分散していた客を見事呼び戻すことに成功したのだ。

モスの業績不振が始まったのは、ちょうどカサノバ氏がマクドナルドのCEOに就任した2013年頃からなので、モスがマクドナルドにやられてしまったというのはまず間違いない。

そもそも、この間久しぶりにモスに行ったのですが、ハンバーガーのサイズが「こんなちっちゃかったっけ?」と思うようなサイズで少々損した気分になった。

確かに美味しかったが、最近のマクドナルドはサイズ感も満足だし、味もぶっちゃけかなり美味しいので、わざわざモスに行こうとも思わない。

モスがV字復活するには、高級路線なんて変化球で勝負している場合ではなく、既存の定番メニューの見直しなどもっと抜本的なところを見直さないと難しいでしょう。

バーガーはマクドナルド1強時代になってるよね

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