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有料会員数の伸びが鈍化したことで、失望売りとなったNetflix  

動画配信サービス大手のネットフリックス(NFLX)が第2四半期の決算を発表しました。

売上高は26%増の49億2,311万ドルでアナリスト予想を若干数下回り、純利益は30%減の2億7,065万ドル、1株利益(EPS)は0.60ドルとアナリスト予想を上回りました。

致命的だったのは有料会員数の鈍化であり、同社が予想した4〜6月期の増加数は500万人と見込んでいたところ、蓋を開けてみたら270万人の増加に留まりました。

海外顧客が283万人増加した一方で、本国アメリカでは増加するどころか13万人減と苦戦を強いられたのです。

結果的に、決算発表翌日のマーケットではネットフリックスは-11%を超える大暴落の様相で、S&P500指数の下げを牽引しています。

ネットフリックスのような成長株、つまり期待値を織り込んでガンガン株価を上げている株というのは、成長鈍化が「最大の失策」と捉えられ、投資家からガンガン失望売りを浴びせられる。

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Netflixはオリジナル作品が充実している 

とはいえ、ネット配信動画市場においてネットフリックスは「常に1強」と化しています。

世界全体の総加入者数は1億3,000万人を超えており、アメリカに至っては国民の74%がネットフリックスを利用しているのです。

ネットフリックスが支持される理由はオリジナルコンテンツが充実していることで、彼らは多額の予算を使って、映画レベルのクオリティの作品を製作しています。

その象徴とも言える出来事が、第91回アカデミー賞の外国語映画賞にネットフリックスオリジナル映画「ROMA/ローマ」が選ばれたことで、ネットストリーミング動画としては初の快挙です。

さらに、この映画は第75回ベネチア国際映画祭で最高賞にあたる金獅子賞を受賞したことも話題となっており、ハリウッド顔負けの独占作品を保有しているのが強みでしょう。

動画サービスというのは、どうしてもコンテンツが各社似通って来てしまうデメリットがあったわけですが、ネットフリックスはオリジナルコンテンツに力を入れることにより、差別化を計ろうとしているわけです。

ネットフリックスには秘密兵器があります。

それは、ユニバーサル・ピクチャーズの前副会長ステューバー氏の存在です。

彼は現在、ネットフリックスの映画部門のトップに就任しており、オリジナルコンテンツ製作の最高責任者でもあります。

彼の任務はオリジナル映画のラインナップをテレビシリーズと同じくらい充実させることであり、その意気込みは半端ではありません。

彼に言わせれば、「ROMA/ローマ」の成功は「ほんの始まりに過ぎない」と語っており、今後さらなるクオリティの映画を世に送り出す用意があるとしています。

ネット視聴時間が世界的に年々増え続ける中、ネット動画は成長産業であることは間違いない。

その中でも、ネットフリックスが今後も市場を独走する可能性は高いでしょう。

とにかくよぉ、はよ配当出せやლ(╹◡╹ლ)

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