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瞬間視聴率31.2%と話題沸騰となったドラマ 


いい加減、目覚めなさい。
  
日本という国は、
特権階級の人たちが楽しく幸せに暮らせるように、
あなたたち凡人が安い給料で働き、
高い税金を払うことで成り立っているんです。
 
そういう特権階級の人たちが、
あなたたちに何を望んでるか知ってる?
  
今のままずーっと愚かでいてくれればいいの。
 
世の中の仕組みや不公平なんかに気づかず、
テレビや漫画でもぼーっと見て何も考えず、
会社に入ったら上司の言うことをおとなしく聞いて、
戦争が始まったら、
真っ先に危険なところへ行って戦ってくればいいの。

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女王の教室とは、2005年に放送された天海祐希主演の学園ドラマです。

あまりの過激さに視聴者からの苦情も凄かったそうで、打ち切りになりかけた挙句、CMのスポンサーも提供クレジット表示を自粛する動きも出たとか。

それほどに、世の中に資本主義社会という残酷さを痛烈に訴えかけた問題作だったと言えます。

とはいえ、最終回のラストシーンでは瞬間最高視聴率31.2%を記録し、文句なしの大ヒットに繋がった。

あまりの人気ぶりから台湾や韓国、香港でも放送され、特に香港では平均視聴率25.3%、最終話では28.0%の視聴率を記録した。

そもそも、15年経った現代でもSNSで拡散されるほどのインパクトを持つこの作品のセリフ、特権階級とはなんでしょう?

昔は貴族や王だったが、現代の特権階級は株主です。

日本もそうですが、欧米諸国を中心とした先進国の資本主義社会というシステムは、株主を中心とした社会を指します。

無知なサラリーマンたちが安い給料で働き、高い税金を支払うことで成り立っているのが世の中の仕組みで、その富は全て株主に吸い上げられます。

たとえば、株主は金持ちが多いですが、これは会社を所有する権利を得ているためで、サラリーマンたちが日夜働いた利益を、寝ているだけで搾取しています。

それが配当という形だったり、株高という果実です。

どんなに働いても給料は増えないわけですが、株主は毎年のように増配、自社株買いの恩恵を受け、資産を加速的に増やし続けているのだ。

この事実に警告を鳴らしたのが「r > g」を提唱した経済学者ピケティで、経済活動の結果である数値を集めて分析し、資本主義社会において、資本収益率( r )は経済成長率( g )より常に大きいという事実を証明した。

18世紀から21世紀にかけての実に300年余り、資本主義社会では基本的に株主の利益( r )は労働者の給料( g )より遥かに大きかった。

そして、それはこれからも変わらない。

老後2000万問題のように、真実を言うと炎上するのと同じだよな

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