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アメリカの薬価は先進国の中でも4倍も高い 

アメリカでは、選挙がある度に国民皆保険制度の導入や、薬価引き上げを公約に掲げる議員が続出し、その度にヘルスケア関連株は急落しています。

たとえば、来年に控えた大統領選挙でも同様の議論が噴出しており、ユナイテッド・ヘルス(UNH)などのヘルスケア関連株は軒並み暴落の一途を辿っていました。

なぜ、ヘルスケアが槍玉に挙げられるのか?と言えば、端的には攻撃対象とし易く、かつ民衆の支持を得られやすいためです。

アメリカでは国民皆保険がないために、国民は民間の医療保険に加入することが必至であるわけですが、貧乏人はお金がないので保険に入れず医療にかかることが出来ません。

さらに薬価も高い状態で、医療関係誌Health Affairsの調査によれば、日本、イギリス、カナダに比べてアメリカは4倍も高いそうです。

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医薬品リベート廃止断念は強烈なサプライズ 

正確にはリベート前で3.4~4.3倍、リベート後で3.2~4.1倍高い。

価格に最大の差があったのは糖尿病の薬で、アメリカではイギリスよりも9倍高かった。

注射剤はイギリスの11.5倍、日本の8倍という価格差、中には70倍もの価格差がある高い薬すらある。

成分も効能も全くまったく同じ薬なのに、アメリカではここまで価格が上がってしまうのです。

トランプ大統領は2016年の大統領選挙でも、薬価引き下げを公約の大きな目玉のひとつに掲げており、さ最近でも度々ツイッターで薬価について言及することがあります。

しかし、そんなトランプ大統領が今回リベート廃止を断念したことが明らかになったのです。

廃止の理由は明らかにはなっていないが、大統領報道官によれば"慎重な分析と徹底的な検討に基づいた結果"だと言います。

何にせよ、ヘルスケアセクターに投資している投資家にとっては朗報で、12日のアメリカ市場ではNYダウが史上最高値の27,000ドルを突破したが、ダウを牽引したのはユナイテッド・ヘルス(UNH)などのヘルスケア関連株であったわけです。

大統領選挙を控えて、ヘルスケアはボコボコに売られて投資妙味が高まると予想していましたが、トランプ政権が突然スタンスを変えたことは予想の斜め上をいくビックニュースでした。

ヘルスケア関連株は、出遅れた分を取り戻すべくこれからガンガン上昇していく可能性が濃厚です。

ヘルスケアは世界的な長寿化でより需要が高まる分野だよな

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マンガでやさしくわかる病院と医療のしくみ
木村 憲洋
日本能率協会マネジメントセンター
2019-04-24