スクリーンショット 2019-07-05 0.25.31
オレンジがNYダウ、ブルーが日経平均 

音楽やお笑い、オシャレや食事など時代ごとのブームがあるように、投資にも時代ごとにブームがあります。

たとえば、ここ数年のブームと言えば株主優待投資で、会社や会社が持つビジネス、会社の業績など完全無視で、桐谷さんのようにひたすら優待銘柄をコレクションしていくことが流行っています。

その前は新興国への投資で、猛烈に経済発展を遂げている中国やインドなどのBRICsへ投資することが流行ったし、さらにその前はドットコム・バブルに湧いたハイテク・ブームにより、ITベンチャーというだけで多額の資金が投資家から投入されていきました。

しかし、これらのブームというのも数年経てば消滅し、投資家はまた次の有望な投資先に資金をスイッチしていったのです。

そんな中、NYダウが史上最高値を更新したことによって、米国株に注目が集まりブームの兆しが見えています。

SPONSORED LINK


4c8a1183
日経平均、ビットコインのチャートより酷い 

とはいえ、米国株投資が一過性のブームでは終わることはありません。

なぜなら、時代ごとのブームというのは「一過性」であるからブームと言うものであり、バブルに似たようにいきなり膨らんで大きくなって、破裂するものだからです。

今の日本の個人投資家にとって、米国株投資というのは今は一過性のプロセスに入るのかもしれませんが、米国株投資というのは世界中の投資家から何十年、何百年と多額の投資をされ、常に過去最高値を更新し続けた歴史があるわけなので、この事実を持ってすれば、もはや一過性とはかけ離れたものであることが分かる。

そもそも、なぜ今になって米国株投資を始める人が増えたのか?といえば、NYダウが上昇し続けているというのもありますが、ネットを中心とした証券会社が米国株へのアクセスを容易にしたことと、税金を自動的に処理してくれる特定口座に対応し始めた背景があったことも大きいです。

つまり、日本株と同様な手軽さで米国株が買えるのであれば「だったら上がり続ける米国株買うよ」という理論で投資対象を移動しているだけなのでした。

そのため、日本の個人投資家がこぞって米国株に投資を始めたことは、そもそもブームではなく「必然」とも言えるわけで、米国株は今までの歴史で描いた上昇基調を引き続き形成していき、ますます米国株投資を始める個人投資家は増えていくわけです。

そもそも、この30年間でNYダウは11倍まで上昇しましたが、日経平均は1.3倍しか上昇していません。

経済状況が非常に不安定で、企業の業績も不安定な日本企業にわざわざ投資するなどよっぽどの愛国者か日本経済と心中したい物好きとしか言えず、経済状況が非常に安定して、企業の業績も毎年堅調なアメリカ企業に投資したほうがよっぽど勝てるに決まってます。

「Appleと東芝から内定を貰ったとして、どちらに就職したいですか?」

と問われたとして、1000人中1000人の就活生がAppleを選択するように、日本株に好き好んで投資する投資家はいなくなる。

わざわざ儲けにくい日本株をするメリットがゼロ

SPONSORED LINK