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預金通帳の書き換えが横行していたスルガ銀行 

-----スルガ銀行株を未だに握りしめている株主はアホなのか?

スルガ銀行の株主総会が開かれた6月、株主から経営陣に対して終始怒号が止まなかったとのニュースが駆け巡った。

総会に出席した株主のひとりは「怒号だらけでもはや何を言っているのか分からなかった」とコメントしており、途中退席する株主もいたとか。

スルガ銀行の株価は1年前は2,500円の値が付いていたわけですが、かぼちゃの馬車などのオーナーへの不正融資が頻発していたことで社会問題化、株価は300円台まで暴落しています。

経営再建に乗り出してはいるものの、メガバンクでさえ経営難に陥っている現状を鑑みれば、再建は困難を極めると指摘されており、株価はさらに下落する可能性があります。

東京電力などと異なり、社会インフラとして機能しているわけでもないので、国が救済する可能性もほぼゼロであり、株主は相応の責任を取らされる形になりそうです。

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1年前にスルガ銀行株を買った株主は、資産が1/5に減少www 

スルガ銀行は静岡を本拠地とする地方銀行で、特にアパート融資などの個人向けローンにおける斬新的な提案を多数行い、銀行として圧倒的な収益を上げていました。

金融庁から「地銀のお手本」と評されるまでに成り上がることに成功したスルガ銀行は、特に不動産融資に力を入れていました。

社員の給与も三菱UFJやみずほFGなどのメガバンクを抜き、平均年収800万円以上という高給待遇になっており、転職希望者も後を絶たなかった。

しかし、高収益や高給待遇の裏には、顧客の通帳を改ざんなどの違法行為の強要や、

「ビルから飛び降りて、○ね!」

「オマエの家族を皆○しにしてやる!」

と恫喝されるなどの時代錯誤のパワハラが横行していた。

結果的に、行員は詐欺でお金を稼ぐことに突っ走り、預金改ざんなどの問題が発覚しスルガ銀行は大赤字に転落。

その後も経営再建に取り掛かろうとする矢先にデート商法詐欺が発覚したりと、ガン細胞が銀行全体に蔓延していることを示唆しており、もはや手術による治療は不可能だ。

地銀のお手本と言われるほどの高収益体質も、メガバンクを超える年収も、常識を遥かに超えた借金を顧客にさせることによって得ていた暴利であり、もはやいつ潰れてもおかしくはない。

そもそも、少子高齢化で起業も敬遠されがちな日本で銀行株を買ったところで、この先儲かる確率は限りなく低い。

というわけで、メガバンクでさえリストラを決行するほど苦しい立場に置かれているのに、スルガ銀行のような地方銀行は衰退する未来しかあり得ず、そんな目先の未来すら予測できない低レベルの株主は自業自得しか言えませんね。

不祥事を冒した企業の株は含み損でも"売り"が鉄則です

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地銀波乱 (日経プレミアシリーズ)
日本経済新聞出版社
2019-04-09