世界を変える通貨として2009年に登場したビットコイン。
歴史を辿ってみると、初めて付いた価格は1BTC0.07円で、これはマイニングに必要な電気代から算出されたものだったようです。
その後、海外のユーザーが25ドルのピザ2枚を1万BTCで交換したことが、最初のビットコインの決済となりました。
しばらくビットコインは話題にならなかったものの、アメリカの著名紙TIMEで特集が組まれたことによって、今までITに長けた人のマニアックなものだったビットコインが一般層に広く知れ渡ることになったのでした。
日本ではビットフライヤーやコインチェックなどの仮想通貨取引所が設立され、世界でもIOCが相次ぎ、仮想通貨ブームに湧きました。
1BTC200万円というバブル相場に突入し、世間では億り人なるワードも誕生した。
実店舗ではビックカメラやソフマップ、メガネスーパーなどがビットコイン決済に対応するなど実社会にも進出し、2017年当時はまさに円やドルなどの法定通貨が駆逐されるものと本気で考えられたのだ。
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とはいえ、2017年以降でビットコイン決済に対応する大手企業は増えていないし、代わりにスマホのQRコード決済なるものが普及したことで、仮想通貨の出番は無くなってしまったように思われます。
QRコード決済の仕組みはインターフェースはPayPayやLINE Payなどの独自システムを利用するものの、裏側ではVISAなどのクレジットカードの決済ネットワークを活用することで多額の決済処理を高速かつ安全に可能としています。
さらには、Facebookがリブラという仮想通貨をリリースしたことで、ビットコインの立場をますます危うくしているのです。
そもそも、ビットコインが致命的なのは取引処理に強烈なボトルネックが存在するところです。
たとえば、ビットコインは1秒あたり7件の取引しか処理できないため、多くの人がビットコインを使えば大幅な遅延が発生します。
実店舗での会計時にエラーが頻発したことは、多くのメディアで報道されたことも記憶に新しいでしょう。
実店舗での会計時にエラーが頻発したことは、多くのメディアで報道されたことも記憶に新しいでしょう。
一方で、Facebookのリブラは1秒あたり1,000件の決済を処理できるスペックを有しており、実にビットコインの100倍以上の能力があります。
リブラはVISA、Mastercard、Paypal、eBay、Uber、Spotifyなどの著名な米企業がプロジェクトに参画しており、27億人のユーザーを抱えるFacebookのリブラが仮想通貨として大本命になることは想像に難くありません。
さらに特筆すべきはVISAで、この決済ネットワークは1秒あたり6万5,000件超を処理可能なモンスター・システムになっており、VISAなどの決済大手とリブラが今後の決済市場を牛耳る可能性はますます高くなったと言えるでしょう。
世界を変える通貨として2009年に登場したビットコインも、10年の月日を経てVISAやリブラに惨敗してしまったのだ。
この事実から、ビットコインはあくまで短期の投機対象として扱うもので、長期投資は難しいものとして捉えた方が良いでしょう。
この事実から、ビットコインはあくまで短期の投機対象として扱うもので、長期投資は難しいものとして捉えた方が良いでしょう。
次世代通貨戦争もアメリカ企業の大勝利ってところかな
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