クレジットカード世界大手のVISAが、「Visa B2B コネクト・ネットワーク」をリリースすることを発表しました。
これはビットコインが盛り上がりを見せていた2016年頃からVISAが開発を進めていた新サービスで、仮想通貨の根幹技術に使われているブロックチェーンを用いた国際決済プラットフォームになります。
そもそも、ブロックチェーンが決済の世界を変えると言われていた理由として、スター型の集中管理ではなくフルメッシュ型の分散管理によって、全てのホストに取引記録が残ることで改ざんが不可能とされること、そして余計なルートを経由しなくて良いので高速であることです。
電車にたとえるならば、スター型の集中管理というのは、埼玉県民は都会に出るためには必ず池袋駅を経由しなければ秋葉原や新宿などに行くことが出来ませんでした。
しかし、フルメッシュ型の分散管理というのは埼玉県民がどの田舎駅に乗っても山手線駅の全てに直通アクセスが可能で、しかもリアルタイムに全乗客の乗車記録が記録されるというわけ。
さらに、直通ということはムダな経由が全て無くなるため、超高速に乗客を送り届けることが可能であり、「信頼性」「高速性」を兼ね揃えたまさに夢の技術であったのでした。
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仮想通貨バブルの盛り上がりによって、現金やVISAなどの既存決済システムは駆逐されると考えられていました。
しかし、実際には仮想通貨の普及よりも既存決済システムのキャッシュレス化が想像以上に速く進みました。
しかし、実際には仮想通貨の普及よりも既存決済システムのキャッシュレス化が想像以上に速く進みました。
たとえば、日本においてもQRコード決済がキャッシュレスの大本命として急速に普及が広まっていますが、その中身は実質クレジットカード決済そのものです。
しかも、わずか3年余りでVISAは国際規模のブロックチェーン・システムを作り上げてしまったわけで、これで本格的に仮想通貨の出る幕はなくなってしまったと言えるでしょう。
とはいえ、「Visa B2B コネクト・ネットワーク」はまだ一部の仕組みでブロックチェーンを活用しているだけで、まだまだ完成されたシステムとは言い難いところもあり、改良が必要な点は気にしておくべきポイントです。
ただ、短期間でリリースまで漕ぎ着けたのはさすが世界最大手と評価せざるを得ず、今後数年で完璧なブロックチェーン・プラットフォームに仕上げていくのは容易に想像できる未来でしょう。
仮想通貨は確かに未来を変えるテクノロジーでしたが、本当に未来を変えたのは根幹技術であるブロックチェーンという概念です。
VISAなどの既存企業がこうして新技術を活用してビジネスのアクセスを加速させている様は、こうした概念が具現化していると言わざるを得えないため、ボラティリティの高いビットコインでギャンブル投資をするよりも、黙ってVISAに投資した方が安全かつ堅実な利益を上げられると言えそうです。
仮想通貨で有望なのはリブラくらいだし、VISAも関わってるからねぇ
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