ラウンジに並ぶくらいなら、家に帰るかカフェに行く
株主優待で人気を博している株のひとつがイオンです。
100株買うだけでオーナーズカードが年2回発行され、買い物額から数%キャッシュバックがあったり、店舗に併設してあるラウンジを利用することが出来ます。
このラウンジで何が出来るか?と言えば、軽いお菓子と飲み物が配布されるただの休憩スペースで、ゴールドカードを持つとタダで入れるレベルの空港にあるようなクオリティのもの以下です。
特に昨今の優待ブームも相まってラウンジには人が押し寄せ、中に入るために待ち時間が発生するほどです。
最近開催されたイオンの株主総会では、これに異を唱えた株主がラウンジの混雑に対して改善要望を示したところ、イオン側は株主か、得意先のものか、選択の時期に迫っていると発言。
これを聞いた株主は「ただでさえ検尿コップみたいなもので1杯で限りなのに、ラウンジ廃止したら安定株主が離れていく」などと悲鳴をあげていた。
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ラウンジの是非は置いておいて、優待目当てに株を買うのは本当に止めた方が良いです。
優待は企業がてっとり早く個人株主を釣るためのエサに過ぎず、株主が集まりだしたらソッコーで改悪されるケースも散見され、その度に株価が急落するためです。
たとえば、今回のイオンの件を見ても、たった1杯のドリンクを飲むために30分〜1時間程度もラウンジに並ぶ株主もどうかと思いますが、経営層が株主にナメたような発言をしている時点で投資する価値がありません。
優待を出すことで株主に出資して貰ったのに、人が集まりすぎたから廃止ということでは、計画性も無ければ株主を馬鹿にしているとしか思えないためです。
そもそも、たった100株(20万円以下)で年2回もオーナーズカードを配るような施策を取っていれば、大量に優待乞食が押し寄せるのは予測可能なのに、混雑の原因を株主の責任に転嫁している。
このような企業は業績が少しでも悪くなれば、すぐに減配もするような典型的な企業であるため、投資するなら経営層の素質を分析した上でした方が良い。
特にイオンは主力のスーパー事業が不振で、株価は年初来安値を更新しており、このまま改善されなければ減配も視野に入ってくるでしょう。
個人投資家が株式投資をする上で心得ておかなければならないのは、企業が長年潤沢なキャッシュを稼いでいること、長年増配や自社株買いで株主還元を継続していることであり、優待が欲しいから投資をするのはまさに本末転倒と言えるでしょう。
日本企業は優待で誤魔化している感が強すぎる・・・
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コメント
コメント一覧
株価が上がる要素があり投資しているトレーダーも多いと思いますが…
むしろ優待情報とか情弱者に雑誌や記事を提供し利益を得ている方に問題は無いのでしょうか?
優待は投資の判断の一つです。
優待には税金がかからず内容によっては配当金よりも重要視している。
大丸東京店と髙島屋日本橋の外商ラウンジとイオンのラウンジを利用来ているが、周りを気にしなければかわりはない。
利用条件を絞って利用者を減らして欲しい気持ちはあるが•••
投資目的は色々あり、株主優待制度が変われば投資先を変更するだけの話だと考える。
私は配当よりもサービスや優待などの企業センスを重要視したい。