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医薬品には訴訟が付き物という前提でホールドすべき 

アメリカの中で2社しかない最高のAAA格付けを得ている医薬品最大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)株が、前日比-4.15%と急落しています。

背景には、同社を相手取ったオピオイド系鎮痛剤の訴訟が絡んでいます。

そもそも、オピオイド系鎮痛剤とは強烈な痛みに効く医療用麻薬で、ヘロインの従兄弟と言われるほどの劇薬です。

本来、適切に患者に投与すればなんら問題ないのですが、その依存性からアメリカで最も乱用される薬と不名誉な称号を与えられる薬となった。

とはいえ、問題なのはその売り出し文句で、依存症が少ないとのうたい文句で1990年代に売り出されたのがオピオイド系鎮痛薬で、大ヒットを記録したものの、中毒になってしまった患者が多いと訴訟に発展しているのである。

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株価急落するも、最後には割安感から大きな買いが入った 

とはいえ、これらの薬は先述の通り、適切に患者に処方さえすれば、激痛に苦しむ患者を救う奇跡の薬となり得ます。

そもそも、薬というのは「毒をもって毒を制す」というものです。

どんな安全な薬にも当然副作用があり、患者はそれを承知の上で服用し、医師は適切なコントロールをする義務がある。

包丁を安全に使えば、人々を感動させるような料理が生み出されるが、人を傷付ける凶器にもなるように、どんなモノでも使い方を誤れば、悲劇を生み出すのだ。

さらに言えば、薬の副作用を全て解明することはメーカーにとっても不可能です。

たとえば、今年の冬にはインフルエンザの新薬としてゾフルーザが発売されたことが話題でしたが、この薬を服用すると耐性ウイルス発生することが後に判明し、容易に投与出来ない薬になってしまいました。

今後開発される新薬にも、数年後、数十年後経って始めて分かる副作用というのがごまんとあるのが医療の世界であり、JNJなどの株を買う場合は訴訟に関する株価急落を受け入れて、ホールドする気概が求められるのです。

とはいえ、JNJなどの大手製薬会社は、過去様々な訴訟を乗り越えて株価上昇を続けていることを鑑みれば、今回の急落は絶好の買い場にしかならないでしょう。

優良株が立て続けに急落してて、もはやどれ買おうか迷うレベル

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