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学生から大人気の企業や業種は、衰退の前兆か 

マイナビと日経新聞が、2020年卒業見込みの学生に就職したい企業をアンケートした結果、文系の学生が選ぶ就職先1位はJTBで、2位はANA、3位は東京海上日動火災保険でした。

JTBは毎年学生から人気の就職先としてTOP5にランクインする常連ですが、今回は3年ぶりの首位奪還となります。

とはいえ、当のJTBの2018年度における決算は、151億円の巨額赤字に陥っていて、これはリーマンショック時よりも大きい過去最大の赤字であった。

原因は海外子会社の損失やシステム開発の失敗が挙げられますが、肝心の個人旅行事業の売上も落ちているので、やはりJTBには逆風が吹いているとしか言えない。

インターネットの登場によってネット旅行申し込みが主流となる中で、JTBのように実店舗を広く構えるビジネスモデルはコストがかかる一方で収益を生むことは難しい。

海外からExpediaやAirbnbなど格安旅行のためのサービスも続々と日本に参入しており、今後はJTBなどの実店舗型は、富裕層に寄り添った高級路線に舵を切るなど差別化を計らなければ、レッドオーシャンの中埋もれてしまうでしょう。

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学生の就職人気ランキングはまさに時代のピークを表していると言っても過言ではなく、就職する場合は人気の業種をあえて避ける方が長く安定的に働ける可能性は高いです。

たとえば、世界的コンサルティング会社であるマッキンゼーで「最終秘密兵器」と呼ばれていた経営コンサルタントの大前研一氏は、すでに30年前には今人気の企業はピークだとして、学生らに警告を発していたのは興味深い。







大学4年生のときに、偶然マッキンゼーの東京支社長であった大前研一氏の話を聞く機会があった。1984年のことだったと思うが、彼は学生に対して次のようなことを語った。

「日本企業で働く人たちの最大の課題は、40代で活躍する人が少ないことだ。終身雇用を前提で働く日本では、40代はまだ駆け出しの扱いだろう。

しかし、今後これは大きく変わってくるはずだ。

自分が40代になったときに、本当に活躍できる会社、活躍できる業界を考えて就職活動をしなさい。

そのような会社や業界は、今もてはやされている会社、業界とは違うだろう。

いや、むしろ今ピークの会社や業界は、その時はピークをとうに過ぎているかもしれない。」

私はこの言葉を鮮明に覚えていて、それが就職活動の指針となった。

私が就職活動をした頃の花形は銀行、商社、マスコミだったが、それには目もくれずハイテク産業にターゲットを絞った。

このようなことがきったけで、ダイナミックな思考法を意識するようになった。

これは、世界の時価総額ランキングの推移を見ても明らかです。

30年前の世界時価総額ランキングの上位は「製造業」や「銀行業」が独占していました。しかし、現在ではApple、Google、Facebookなどのハイテク産業が上位を占めています。

かつて花形であった「製造業」や「銀行業」は、ご存知の通り時代の変化に呑まれ、業績不振にあえいでおり、この好景気の中でリストラが最も進む業界となってしまいました。

投資ならば「損切り」がスマホのタップひとつでいくらでも可能ですが、生身の人間が会社や業界を変えるのは相当なエネルギーを要するので、安易に人気だからと飛びつくのはやめた方がいい。

大前研一氏は未来を見通す水晶玉持ってる感がする

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大前研一 世界の潮流2019〜20
大前 研一
プレジデント社
2019-04-26