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バークシャーの買い付けで、Amazonに再び注目が集まる 

「アマゾンを買わなかったのは愚か」

今年初めてアマゾン(AMZN)株を購入したウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイ。

高値圏と言われる中で1,000億円の大量買い付けをしたわけですが、アナリストの中ではこの大量買いは大成功となる可能性が高いと予想する声もある。

たとえば、アメリカの投資銀行であるパイパー・ジャフレーのアナリストによれば、アマゾン株は今後3年程度で3,000ドルに到達する可能性があるとのこと。

3,000ドルまで上昇する理由として、クラウドサービスであるAWSを部門独立させることが出来れば、過小評価されている既存のECサービスなどが再び投資家から注目されるためだと言う。

これが実現するとなれば、現在の株価が1,800ドルなのでおよそ60%も上昇する計算となり、バークシャーの資産価値を大幅に押し上げる格好となります。

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Appleの方が株価上昇余地が高いと考えられる 

とはいえ、純利益の何倍まで買われているかを示すPERをもとにアマゾン株を見てみると、現在は80倍まで買われていることが分かります。

PERの基準値が20倍と言われる中で、アマゾンが80倍ということは、既に投資家から大きな期待をされた上で値付けされていると考えるのが普通です。

期待されている銘柄というのは、いくら良い決算を出したとしても、成長率の鈍化が見えた瞬間に大暴落する可能性が高いということなので、投資家は盲信せず一極集中投資などの愚かな行為は避けるべきです。

たとえば、GAFAファミリーのアップル(AAPL)のPERを見てみると、15倍と基準値以下で相当割安なバリュエーションで放置されていることが分かります。

つまり、アマゾンよりもアップルの方が今後の株価上昇余地が大きく、投資妙味があると言えます。

実際、アマゾン株を買ったバークシャー・ハサウェイの銘柄保有割合は、アップル株が23%なのに対し、アマゾン株は0.4%しかありません。

バフェットはアマゾンを絶賛してはいるものの、リスクが大きいと考えているのが見え隠れしており、投資家はアナリストやバフェットの言葉を鵜呑みにするのは賢明ではないでしょう。

バークシャーの保有割合はアップルがダントツであること、バリュエーションが低いことで株価上昇余地が大きいことを勘案すれば、アマゾンよりアップルを買うべきであると言えます。

Appleは自社株買いや増配と株主還元も積極的なのも好感だわ

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amazon「帝国」との共存
ナタリー・バーグ
フォレスト出版
2019-05-22