平成元年、軽自動車はまだまだ貧乏人の乗り物という常識が蔓延していたが、平成の終わりでは、行き交う車ほとんどが軽になっていて、日本人総軽自動車社会が到来している。
そもそも、軽自動車が誕生したのは50年以上も前の出来事で、当初は高度成長期で車がステータスの時代だったため、全く売れずメーカーは作りたがりませんでした。
しかし、スズキだけは軽自動車の製造に力を入れて、ニッチな市場で一大メーカーの仲間入りを果たすことに成功、以降はコスパの良さから軽に世間の注目が集まった。
そもそも、現在普通車で売れているのはトヨタのプリウスとアクアくらいで、これは比較的裕福な40〜50代くらいに人気で、他はBMWやベンツなどを金持ちが道楽として乗っているくらいです。
一般庶民はまず軽自動車を選ぶのがセオリーで、買い替えも軽自動車という流れが定着している。
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なぜ、ここまで日本で軽自動車が定着したのかと言えば、まずは当然ながらかかるお金の安さが挙げられます。
軽自動車は普通車よりも100万円以上も安いのですが、税金も安いです。
軽が思ったよりも普及したことで、政府は普通車を減税し、軽を増税してはいるものの、それでも軽は普通車に比べると圧倒的に安いのです。
たとえば、税額は軽なら年間1万円くらいで済みますが、普通車なら3万円以上はかかります。
さらに、重量税も3倍くらい違うので、やはり軽自動車は「安い」とうメリットが強大です。
1台だけならまだマシですが、地方で1人1台車を持つようなところならその差は何倍も変わって来るでしょう。
とはいえ、いくら税金が安くても、乗り心地が悪かったり、使い勝手が悪かったりすればすぐに普通車に浮気するでしょうが、そうはならなかった。
軽自動車は値段の割にコスパが良く、それは日本の道路事情にマッチしていることが挙げられます。
日本は国土が狭いことから、道路も異様に狭い作りなので、軽みたいな小回りの効くボディは非常に運転し易い。
また、最近の軽は車内が広くて走行性能も高いので、乗っていても快適なのです。
軽自動車が想像以上に万能に進化したことで、もはや割高で図体のデカイ普通車など乗る気がしないのが人々の本音なのだ。
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