main-pic
当局の手厚い保護で急成長したアリババ・グループ 

アリババ会長ジャック・マーが、996システム(午前9時から午後9時まで、月曜日から土曜日までの6日間働くこと)を社員に強制する発言を行い中国で大炎上したことが日本でも話題になった。

そもそも、アリババって何?と考える日本人も多いが、アリババは中国で1999年に生まれた中国版アマゾンであり、ネットショッピングを扱うことで急成長、今ではアメリカNY市場にも上場する世界的企業として君臨しています。

また、QRコード決済サービスのアリペイでも知られています。

世界最強のアマゾンが唯一、どうしても倒せなかった企業がアリババであり、ここ最近中国市場からの撤退を表明しています。

アリババは中国市場で1強状態であり、年間利益は1兆円に上ります。

中国の若者は、アリババとアリペイに依存していて、これらのサービスが無ければ生活が成り立たないという。

SPONSORED LINK


alibaba-singlesday-2018-20181112-002
独身の日に3.5兆円を売り上げる、人口10億人の恩恵は大きい 

アリババがここまで成長出来た理由は、彼らは実質的な国営企業だからです。

創業当時、ネット企業がそこまで多くなかったこともあり、アリババは中国政府の介入が既に入って癒着状態が続いています。

そもそも、中国の市場は全くと言っていいほど開かれておらず、外資系企業は中国で自由に商売が出来ないばかりか、外国人は株式すら買うことが出来ません。

習近平は特にIT産業を自国の最重要産業と位置付けていて、アリババを手厚く保護した。

国民にも自国のサービスを強要し、外国のサービスを利用出来ないようにグレート・ファイアウォールと呼ばれるネット通信遮断装置で徹底的にネット統制した。

つまり、中国人はこの20年あまりの期間、アリババを使うしか無い状況に置かれていて、中国でのネット市場の成長=アリババの成長になっていて、いわば昔のNTTのようなものです。

中国13億人という数字は、アメリカ3億人と日本1億人を足しても到底届かない数字なので、内需だけで回しても十分過ぎるほど利益を上げられるし、成長することが出来るのです。

とはいえ、閉ざされた自国でいくら成長出来たとしても、世界進出しようとした暁には、開かれた市場で戦い続けたアメリカなどの企業に勝てる見込みはほぼ無いでしょう。

アリババとかアリペイ使ってるのは中国人くらいだしな

SPONSORED LINK