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かんぽ生命に夢はあるのか? 

まず、大前提として日本株の高配当株は、詐欺同然と言うことを覚えておいてください。

日本の高配当株と言えば、自動車、銀行、保険などが代表的ではあるものの、ここ10年余り日経平均に負け続けた上に、日本自体が少子高齢化とグローバル戦略の失敗で、将来の成長余力を失っています。

そもそも、将来の成長余力が失うとどうなるのでしょうか?

配当というのは当然ながら、利益から捻出されるものになります。

つまり、利益が無くなれば配当を捻出する金が無くなり、後に減配という仕打ちを投資家は受けるのです。

ジリ貧になること前提に配当金を支払えば、それは将来の利益を食い潰していると同義であり、将来の「配当原資」を食い潰しているわけで、株価も大暴落を喰らいます。

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価値が無さすぎて急落を繰り返すかんぽ生命 

たとえば、かんぽ生命がその象徴です。

小泉政権時代の郵政民営化によって、多くの日本郵政配下のグループ株が売り出される事態となりましたが、未だに日本郵政G、ゆうちょ銀行、かんぽ生命はIPO時初値の株価を超えられていません。

日本郵政ファミリーはIPOで全ての株を売り出すことは無く、小出しという形で政府の持ち株を売る形となりましたが、かんぽ生命がPOという形を取り市場に売却することを決めました。

とはいえ、POを実施したかんぽ生命は、売り出し価格2,375円というディスカウントされた価格にかかわらず、急落を繰り返したことで2,200円という公開価格を下回る値段で寄り着いたのです。

POで株を買った投資家は、購入時から1単元で1万円以上の含み損に喘ぎ、高配当を期待してかんぽ生命を買った投資家は軒並み配当以上の損失を喰らっている。

政府が株を売り出せば売り出すほど、株価は元値よりも下がり続け、投資家は損をするのです。

本来、成長国であれば大型株が売り出されれば売り出されるほど、株価は成長力を加味して上がり続けるものです。

しかし、日本では国民が減り続ける中、郵便、保険、銀行という斜陽産業に期待する者などおらず、株式売出し受渡初日から全員含み損という仕打を受けている。

そもそも、いくら高配当であっても、株価が暴落したら元本が大幅に毀損すれば取り戻すにも時間がかかります。

人口が増加し続ける高配当である国であれば別ですが、日本は先進国でも稀に見る少子高齢化社会です。

冷静に考えても、日本では保険を契約する人が減る一方で、高配当につられてかんぽ生命を買った投資家は、残念ながら情弱としか言えないでしょう。

マジで日本の高配当株は詐欺ばかりwww

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日本郵政: JAPAN POST
井手 秀樹
東洋経済新報社
2015-03-20