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「年収は高ければ高いほど幸せなのか」

ここ最近では、必ずしも年収が高ければ幸せであることに繋がらないという主張が目立ちます。

たとえば、内閣府の調査によれば年収400万と倍の800万では幸福度はほぼ同じだったことが分かっています。

人気ジャーナリストの池上彰氏は、この結果の理由は3つあると、とあるテレビ番組で解説しました。

1つ目は限界効用逓減(ていげん)の法則で、たとえばマカロンがあるとして、最初はおいしくても、数が増えると満足度は減るということ。

2つ目は残業で、たとえばサラリーマンの残業時間は年収が高ければ比例して残業時間が増えていくとのこと。

3つ目は家庭で過ごす時間が減るということ。

つまり、高収入を得るということは何かを犠牲にしなければならず、必ずしも仕事だけの人生が幸福に結び付かないと指摘します。

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とはいえ、学術誌「Nature Human Behaviour」に掲載された最新の論文によれば、やはり年収1,000万円以上あったほうが人は幸せに感じると指摘しました。

論文によると、日本を含む東アジアにおいて、人生の満足度を高めるには「年収1,200万円あたりがベスト」とのこと。

そもそも、冷静に考えてみれば物価上昇が顕著になる昨今では、年収400万円では普段の生活すらままなりません。

年収400万円ということは、ボーナスが夏冬2ヶ月分ずつであると考えた場合、毎月の支給額はたったの25万円になります。

ここから税金を引けば、手取りはせいぜい20万円強であり、家賃や光熱費、保険料や通信料を支払えば自由に使えるお金などほとんど残らないのが現実です。

一方、年収1,200万円あれば、上記と同じ条件で考えた場合、毎月の支給額は75万円にもなります。

税金を引いても、手取りは60万円程度あることになるので、固定費を支払っても自由に使えるお金は天と地の差ほど違うわけです。

しかしながら、池上彰氏の指摘の通り、働き詰めで精神を病んでしまっては、高給取りでも意味が無いのは事実です。

そのため、労働収入は年収500万円程度に抑えながらも、投資などでお金にも働いてもらうことで年収1,000万円に近づけるのが、最もバランスの取れた稼ぎ方であると言えるでしょう。

お金はあるだけあったほうが何かあった時の安心材料にもなるよ

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