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イランからの原油輸入禁止令で石油銘柄は上昇 

エクソン・モービル(XOM)、シェブロン(CXV)、ロイヤル・ダッチ・シェル(RDSB)などの大手石油メジャー株が軒並み高騰しました。

背景には、アメリカが日本を含む8カ国に対し、イランからの原油輸入をゼロにするよう要請したことです。

もともと、アメリカはイランを核開発や人権侵害問題で制裁国対象として認定しており、イラン産の原油の取引に制限をかけていました。

しかし、日本や中国、台湾、インドなどについては輸入継続を認める特例措置を実施しており、今回はその特例を廃止した格好になります。

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日本の原油輸入比率、イランからはそもそも少ない 

イランからの輸入が制限されれば、需要が供給を上回る可能性があることから、原油価格は上昇して石油メジャーは潤います。

シェールオイル革命によって、世界には原油が枯渇するどころか「石油余り」の時代に突入しましたが、政治的なコントロールでまだまだ価格維持は可能であり、石油メジャーはまだまだ稼げる体力が残っています。

とはいえ、原油高によって石油メジャーは潤いますが、経済全体で考えた場合は必ずしも歓迎出来ない事情もあります。

原油高でコストが跳ね上がれば、経済全体を萎縮してしまうことに繋がりかねないためです。

しかし、日本などの諸外国はアメリカの制裁を機にイランからの輸入は大幅に減らしていることから、影響は軽微とされています。

たとえば、日本は既にイランからの輸入を5%台にまで引き下げており、逆にアラブ、クウェート、カタールからの輸入を大幅に増加させています。

そのため、イランからの輸入禁止令が出たところで、そもそも輸入をしていないので、経済的な影響も無ければ、石油メジャーの業績が大幅にアップすることは考え難いでしょう。

石油関連銘柄を保有する場合、株価上昇を目的にするよりも、高い配当を還元し続ける姿勢に着目して投資するのが良いでしょう。

石油メジャーの利回りは5%以上と配当金戦略には鉄板

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「石油」の終わり エネルギー大転換
松尾 博文
日本経済新聞出版社
2018-02-17