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売られ続ける保険業界の絶対王者 

NYダウ銘柄に採用されているユナイテッド・ヘルス株(UNH)が売られています。

本銘柄は医療保険を扱う企業であり、日本で言えば日本生命や第一生命などに近い業態です。

しかし、規模はそれと比べると想像以上に大きく、売上高はアメリカ全体で5位にランクインする実績を誇る、世界最大のヘルスケア企業として君臨する絶対王者です。

そんな黄金銘柄であるUNHが暴落を繰り返しています。

株価は今年初め1株270ドルから、あっという間に220ドル台まで切り下がり、その期間わずか3ヶ月です。

直近の決算も、営業利益、1株利益(EPS)ともにアナリスト予想を上回る好決算です。

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アメリカで国民健康保険は発足されるか 

そんなピッカピカのUNHがなぜここまで売られるのか?と言えば、アメリカで政府が強制的な保険制度を作ることを本格的に検討しているためです。

アメリカでは日本に該当する国民健康保険が無いので、基本的には自費診療になります。

よく日本人が海外で病気やケガをすると、ビックリするほどお金がかかったとの経験談が多いですが、アメリカ人はその莫大な医療費を日常生活の中で支払わなければなりません。

そのため、アメリカ人は民間の医療保険にほぼ確実に加入する必要があり、それがUNHなどの医療保険会社の業績を押し上げているわけです。

これは、日本で自動車を乗る時に契約をする任意保険に似ています。

政府が本格的に実質的な国民健康保険に該当する制度を作るならば、これはアメリカの歴史の中でも大改革となり、UNHには大きな痛手です。

さらに、逆風となっているのが、大統領選挙が近いことです。

アメリカではトランプ大統領が薬価引き下げを要求するなど、医療業界は何かと政治家の標的にされやすく、選挙の度にヘルスケア関連株は下がるのです。

とはいえ、現実問題としてアメリカで健康保険制度が誕生する見込みは、財政的に大きな負担となるために限りなく低いと考えて良いでしょう。

UNHのような優良株は、外的要因で暴落する今こそ買いなのかもしれない。

ヘルスケア関連株はしばらく軟調相場が続きそうだわ

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