時事通信社が実施した「10連休に関する世論調査」によれば、今年のゴールデンウィークが10日連続の休日となったことについて、実に4割が「嬉しくない」と答えたことが分かりました。
その理由として、仕事をそもそも休めないというものも多くありましたが、中にはお金がない連休は厄介との声も大きかった。
ゴールデンウィークが10連休ということで、世間では海外旅行などが人気となっていますが、需要が多く価格が高騰しているため、お金の無い世帯は海外旅行どころか国内旅行すら行けず、家でのんびり過ごすしか選択肢がありません。
とはいえ、大人ならば「暇」の一言で済みますが、問題なのは子どもがいる世帯でしょう。
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たとえば、子どもは普段学校に通っているため、他人との経済格差を認識しずらい環境にあります。
みんなと同じ授業を受け、みんなと同じ給食を食べ、金持ちや貧乏など意識すること無く毎日を送ります。
しかし、長期休暇になると金持ちの子どもはあちこち遊びに行けるのに対して、貧乏の子どもは遊びにいくことすらままならず、劣等感を抱き不幸と感じてしまうとの調査結果がイギリスの大学などで明らかになっています。
また、お金の問題もそうですが、親が休みなのに家にいないという問題もあります。
国が定めた長期休暇では、親が正社員であれば確かにしっかり休めるものの、派遣社員などの非正規雇用では、働いたら働いた分しか給料が支払われないため、長期休暇であろうがバイト
を探して働かなければならないという事情があります。
金持ちの子どもは親と一緒に毎日いろんなところに遊びにいけるのに、貧乏な子どもは親も不在で、毎日家で退屈な日々を過ごすのです。
つまり、長期休暇というのは正社員などの身分が保証され、きちんと1ヶ月分の給料が支払われる立場であれば嬉しいことこの上ないわけですが、非正規で身分が安定せず、お金が無い立場であれば長期休暇は親と子揃って地獄そのものであると言うわけです。
資本主義社会で生きている以上、お金がある、お金がない、この違いだけで驚くほど人の人生は大きく変わります。
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