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日経平均にさえボロ負けのメガバンク株 

好景気の主役である銀行株が振るいません。

地銀はもはや虫の息ですが、メガバンクでさえアベノミクス絶頂の2015年も、ほんの少しの上げに留まり、以降は急降下を辿っています。

たとえば、メガバンクの中でも海外事業が好調で、収益構造が最も優秀な三菱UFJでさえ、5年前の株価は600円でしたが、今の株価は550円です。

みずほ銀行も、5年前は250円でしたが、今は170円まで下落、三井住友銀行も同様です。

配当利回りは4%に突入、株価の割安値を示すPBRも0.5倍と、もはや銀行株は投資家から期待すらされていないことが分かります。

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メガバンクでさえ新卒採用人数を大幅に絞る 

本来、銀行株は好景気の主役で、たとえば当時日本がバブルの頃は「世界」時価総額ランキングで日本興業銀行が2位、住友銀行が3位、富士銀行が4位、第一勧業銀行が5位、三菱銀行が7位と、世界を席巻していました。

景気拡大で企業がガンガンお金を借りるため、銀行は利息がガンガン入り、もはや笑いが止まらないほどに儲かるはずです。

しかし、現実には銀行は儲かるどころか、縮小を続ける一方なのです。

この理由は、好景気になっても異例のマイナス金利政策の出口が見えず、収益環境の悪化が拡大する一方であるためです。

金融業界以外は人が足りないと嬉しい悲鳴を上げているのに、銀行は逆に「人はいらない」として採用人数を大幅に減らす方針を取っています。

たとえば、三菱UFJは2020年4月の新卒採用人数を前年からなんと45%減、三井住友やみずほは10〜20%減にすることを発表しています。

10年前のメガバンクの新卒採用人数は、3行で6,000人も取っていましたが、今では1,700人程度となっていて、銀行の先行きに光は見えない。

キャッスレス決済の普及が進めば、銀行はますます厳しくなり、淘汰が進んでいくことは明白で、株価は更に下落する可能性が高い。

昔は花形だった銀行業も、平成の終わりとともに消えゆく存在になっているのかもしれない。

株価のオワコンさが銀行業のヤバさを物語っている

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