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昨年末にアスベスト問題で大暴落となったJNJ 

ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)はヘルスケア最大手であり、NYダウ採用銘柄でもあります。

連続増配年数は56年、株価は右肩上がりの黄金銘柄として個人投資家に人気です。

そんなJNJ株は昨年12月、わずか1日で-10%に及ぶ大暴落を記録していました。

きっかけはロイター通信のゴシップでした。

JNJは売れ筋商品であるベビーパウダーに発がん性物質のある「アスベスト」が含まれていたことを数十年間把握しておきながらも、FDA(米食品医薬品局)に意図的に報告しなかったことを指摘されています。

アスベストがやっかいなのは、肺に長期間留まり分解されないという特性があり、そのせいでガンを誘発することです。

今ではベビーパウダーを長年使用したユーザーから多くの訴訟が同社に向けて起こされており、この報道で更なる訴訟増加に繋がる恐れがあることから、投資家たちから投げ売りされた格好になった。

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JNJ株はなぜ驚異の急回復を遂げるのか? 

とはいえ、ここ最近はNYダウの急回復に伴って、JNJ株は急回復を遂げています。 

暴落の底値である120ドルから、すでに140ドルをタッチする水準まで連日高騰を続けており、この楽観的相場が続けば新高値の150ドルを付ける可能性も高い。

では、JNJ株は買いなのか?と言われれば疑問です。

そもそも、JNJ株はNYダウやS&P500に組み込まれた銘柄で、時価総額も大きいことから、指数自体が買われればJNJも恩恵を受けます。

事実、世界最大の運用資産額を誇るS&P500ETFのSPYでは、組入構成銘柄の第6位にランクインしている。

つまり、SPYなどのETFが買われれば買われるほど、機関投資家がJNJ株を大量に買い注文を行うため、JNJ株は指数と連動して上がる性質が高い傾向にある株と言える。

昨今の世界的なインデックス投資ブームによって、JNJ株はモロに恩恵を受ける銘柄であるわけです。

とはいえ、アスベスト問題は何も解決しておらず、今後さらなるゴシップやさらなる訴訟に発展した場合、株価大暴落が再来する可能性は否めず、投資家は注意が必要です。

地雷は埋まったままであり、JNJ株をあえて買うならSPYを買った方がまだ良いでしょう。

急落リスクを負ってまで買い増しする必要は今のところなさそうだわ

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マイケル・B・オヒギンズ
パンローリン株式会社