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映画もドラマも大ヒットを記録した珠玉の名作 

本日発売の「週刊ビッグコミックスピリッツ」に掲載された第492話をもって、人気マンガ「闇金ウシジマくん」が15年の連載に幕を閉じました。

この作品は闇金を運営するウシジマくんや、その取り巻きたち、借金をする一般人にスポットを当てたカネ貸しマンガです。

漫画家である真鍋昌平氏の綿密な取材によって構成されたストーリーはリアルの一言で、一気に人気に火が付き、何度もドラマ化や映画化がされるほどの人気でした。

「真鍋先生の描く漫画の雰囲気はなかなか出せないです。例えば風○嬢の部屋の描写なんか本当にリアリティがある。資料や写真だけじゃあそこまで描けない。ちゃんと取材しているだろうなって思ったんです」

「『ホスト編』の取材のとき、真鍋先生の取材風景を始めて見させてもらったのですが、ホストの寮に行ったとき、冷蔵庫やごみ箱をくまなく調べるし、排水溝の髪の毛まで(写真に)撮るんですよ。髪の毛を見ながら『人間関係の象徴だ』ってつぶやいたり」

「や○ざの事務所に取材に行ったときも、いきなり部屋の写真とかを撮るのではなく、湯飲みの裏とか冷蔵庫をあけたり……。そういった部分に上下関係や人間関係が垣間見えると思っているのでしょうね。最後は金庫まであけようとしてね。さすがに親分さんに『そこはちょっと……』って断られましたけれどね」

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(出典:https://realsound.jp/movie/2016/11/post-3123.html)
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数々の名シーンを生み出したウシジマくん 

この作品の最大の魅力は、世の中のどうしようもないクズが描かれているものの、自分がその立場に転落しない保証はどこにも無いという反面教師と痛感するところでしょう。

フリーターくん編で登場したパチスロ依存のフリーターや、テレクラくん編で登場した団地住みのパート従業員、フー○クくん編で登場した父親の貯金1,700万円を全て風○に使いこんだ雨男など、各ストーリーの登場人物はリアルそのものです。

中でも、サラリーマンくん編で登場した33歳サラリーマンの営業マンは元はフツーのサラリーマンで、とある過程で詐欺に遭い、スロットや出会いカフェにハマり、ウシジマくんの闇金で借金をします。

その後、同僚にカネをせびり、連帯保証人にしようと画策し、挙句の果てに借金まみれにしてしまいます。

このようなクズの話は、誰にでも起こり得る話であり、決して対岸の火事では無いのです。

それをマンガという馴染みやすいフィルターを通じて伝えることに成功したからこそ15年も支持されてきたわけで、チョコ自身もファンだったので連載終了は残念です。

まだウシジマくんを読んでいない!という方は、ぜひ今すぐ全巻買って読んでください。

あなたの人生の教科書になる「価値」があると断言します。

ウシジマくんは最高だわ!

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