王者だったAppleがあっけなく陥落する
GAFAとはグーグル(GOOGL)、アップル(AAPL)、フェイスブック(FB)、アマゾン(AMZN)4社の頭文字を取った造語です。
世界的に影響力が高く、この4社で国が作れるほどの時価総額を誇るデジタル界の王者を指して、世界中のユーザのプラットフォームを牛耳る様から尊敬の念と皮肉の意味が込められていると言われています。
そんなGAFAの2018年10〜12月の決算が出揃いましたが、結果としてアップルだけが減収減益のひとり負けでした。
■GAFA決算内容
■GAFA決算内容
Gのグーグルは売上高392億7,600万ドル(前年比21.5%増)、純利益は89億4,800万ドルの黒字転換で増収増益でした。
Aのアップルは売上高843億ドル(前年比5%減)、純利益は199億6,500万ドル(0.5%減)の減収減益でした。
Fのフェイスブックは売上高169億1,400万ドル(前年比30.4%増)、純利益は68億8,200万ドル(61.2%増)で増収増益でした。
Aのアマゾンは723億8,300万ドル(19.7%増)、純利益は30億2,700万ドル(63.1%増)の増収増益でした。
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■GAFA株価チャート
GAFA4社の直近2年の株価推移は以下の通りです。
グーグル(GOOGL)は、一時1,000ドルを切り込んでいましたが、広告事業が堅調であることが市場に好感され、ここに来て1,100ドル台に急回復をしています。
グーグルは上場以来無配を貫いています。
唯一の減収減益だったアップル(AAPL)は、高値から最も下落率が高かったものの、悪材料出尽くしのため最近は上昇基調に戻りつつあります。
バフェット率いるバークシャー・ハサウェイは2018年10〜12月期に1%ほどの保有アップル株を売っています。
GAFAの中で唯一の配当金を支払う企業であり、年間利回りは1.71%です。
増配は7年連続で続いており、唯一のNYダウ構成銘柄となっています。
フェイスブック(FB)は、個人情報漏洩問題が多発したことでユーザー離れが深刻化して大暴落していましたが、業績が持ち直して来たことから急回復をしています。
フェイスブックは上場以来無配を貫いています。
アマゾン(AMZN)は、業績は絶好調なものの、コンセンサスに届かない決算を連発し、投資家の失望を招いています。
さらに、CEOジェフ・ベゾスの個人的なスキャンダルが相次いでいることから、ワンマン経営に不安視する投資家から積極的な買いが入らず株価はヨコヨコです。
アマゾンは上場以来無配を貫いています。
■買うべき有望株はアップル
アップルのユーザー数は世界的に巨大であり、かつ毎年複利的に増え続けています。
iPhoneのアクティブユーザー数は現在、9億人を超えています。
アクティブユーザー数は前年より7,500万人も増加しており、アップルが地域別でセグメント分けしている世界5つのエリアすべてで増加傾向が見られました。
つまり、アップルはたとえ最新型iPhoneが売れなくとも、iPhoneユーザーはiPhoneを使い続けていることが分かっており、サービス部門の収益を押し上げています。
さらに、MacとiPadなどのユーザー数をすべて合わせると、アップルのアクティブユーザー数は14億人にも上り、1年前から1億人も増加しているのです。
NYダウ採用銘柄で自社株買いも積極的、そして配当増配も積極的なアップルは、GAFAの中で最も安定した利益を株主にもたらし続けると言える。
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