アマゾンの2018年第4四半期の決算が発表されました。
売上高は724億ドルで前年比20%増、純利益は30億ドルで前年比63%増、1株あたり利益(EPS)は6.04ドルと、いずれも市場予想を上回る好決算でした。
特にクラウドサービスのAWSの伸びが顕著で、単体で72億9,600万ドルを生み出しました。
日本でも基幹システムにAWSを採用する企業も増えてきており、自社でシステムを持つオンプレミスから、クラウド移行への敷居が低くなっている。
アマゾンは2019年第1四半期の売上高を560億〜600億ドルになると見込んでいますが、市場予想は609億6,000万ドルとなっていたことで「アマゾンの成長鈍化が鮮明になった」として株は売られました。
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そもそも、アマゾンの現在株価は1株1,600ドルですが、これも高いのか安いのか実は全く分かりません。
株価収益率を示すPERは、一般的に「20倍以下なら割安」と言われますが、アマゾンのPERは85倍と依然高いままです。
一時、1株2,000ドルを超えていたあたりは170倍まで跳ね上がったこともあったため、現在ではある程度割安になってきた感がありますが、それでも高いです。
対照的に、アップル(AAPL)のPERは13倍なので、アマゾンに比べると相当な割安値にあることが分かります。
そもそも、PERの倍率が高いということは「投資家期待が高すぎる」ということであって、これは相当なポジティブ材料をアマゾンが提示しなければ株価の上値が重くなっていることを意味します。
裏を返せば、今回のように好決算を示したとしても、投資家期待が高すぎて株は売られてしまうのです。
つまり、アマゾンがこの先も弱いガイダンスを出し続ける限り、株価は下がり続けます。
仮にPER適正値20倍まで下がった場合、1株1,000ドルを切るでしょう。
それでもアマゾン株が欲しいのであれば、アマゾン株の構成比率の高いQQQかひふみ投信を買った方がリスクを抑えられて賢明です。
これであれば、たとえアマゾンがどんなに下がり続けても、他の多数の優良株が株価を下支えしてくれる。
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