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UUUMは確かに将来有望ではあるものの… 

YouTuberの快進撃が止まりません。

YouTuberマネジメントを手掛けるUUUMが発表した決算資料によれば、前年同期比で48億7,300万円(+176%)の売上高、営業利益が2億5,800万円(+110%)の超好決算でした。

UUUMはYouTuberトップのヒカキンが役員・最高顧問を務めており、東証マザーズ市場に2017年に上場しました。

上場してからというものの、株価は絶好調で1対3株の株式分割も発表し、その後もガンガン株価は上がり、既に半年前の2,000円から2倍の4,000円を付けています。

今回、UUUMが好決算を叩き出したことによって、「時代はYouTubeだ!」と考えてUUUMの株を買おうか考える個人投資家が増えていますが、これはあまりオススメしません。

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YouTubeはGoogleのビジネス 

なぜなら、UUUM株を買うなら胴元のYouTube自体に投資した方が遥かに合理的だからです。

YouTuberは確かにこれから伸びていく産業ではあるものの、YouTuberは星の数ほど存在し、今活躍するYouTuberが数十年人気であり続けられるわけではないためです。

しかし、5Gの登場によってますますYouTuberの「産業」自体は伸びていくし、YouTubeはこの先何十年もガンガン観られるコンテンツメディアであり続けるでしょう。

そのため、プラットフォームを運営するYouTubeに投資した方が、遥かに低リスクで高リターンを叩き出せるというわけです。

さて、そんなYouTubeに投資するには、Google(Alphabet)に投資すればOKです。

というのも、YouTubeは2006年にGoogleに買収されており、非上場であるためです。

Googleの最新決算を眺めると、検索エンジン、Google Map、YouTubeなどのプロパティ事業はたった3ヶ月で2.5兆円以上を売り上げ、特にYouTubeのモバイル広告収入の伸びが顕著だと考えられています。

YouTube単体の売上は非公開ではあるものの、2006年にYouTubeを買収した際にGoogleが明らかにしたYouTube年間売上は、当時たったの1,500万ドルでした。

しかし、投資銀行のモルガン・スタンレーによる独自分析によると、YouTubeはGoogle全体の売上の12%を稼ぐまでに成長しており、今後はGoogleの売上の中心を担う存在に成長するだろうと予想しています。

つまり、YouTubeは有望なのです。 

YouTubeの未来を期待するのであれば、UUUM株ではなくGoogle株を買いましょう。

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YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち
ロバート キンセル
文藝春秋
2018-03-15