F53C8605-66C7-4934-BE5F-82010D3A2B23

昔から、医師は高収入の代名詞の職業です。

テレビの医療系ドラマなどでは、必ずと言っていいほど医師は豪邸、外車、そして夜の遊びに勤しむシーンが描かれることも多く、世間的には「医師=勝ち組」というイメージがあります。

世間の認識は正しくて、実際に医師は非常に高給取りです。

日経メディカルオンラインが実施した「医師の年収・転職調査」によれば、彼らの平均年収は1,477万円でした。

昨今の医師不足という状況もあり、医師の単価は年々上昇していて、特に勤務医の平均年収は2009年以降から徐々に増加しています。

そのため、収入に満足している医師は意外と多い。

SPONSORED LINK


C8C9481A-9882-4295-9D1E-44C673998CAA

とはいえ、医師は想像以上の激務としても有名で、職業と考えた場合は間違いなくブラックに当てはまります。

たとえば、厚生労働省は医師の残業時間の上限を「年1900~2000時間」とする制度案を示しました。
 
年2000時間となると、月に167時間、週に38時間残業する計算になります。

そもそも、週に38時間というのは週5日で割ると1日7.6時間も残業をしていることになり、もはや通常の勤務を終えた後に、再度フルタイムで働いているようなものです。 

それを毎日こなして、やっと年間2000時間なわけですから、想像以上の激務であることが分かります。

この規制案は医師を保護するためのものですが、そもそも規制案が年間2000時間ということは、当然この時間を超えている医師も多いので、世間が考えるよりも医療現場は大変だと言うことでしょう。

医師がこれほどまでに激務なのは、自分の都合で予定を立てた業務体系となっていないためです。

患者は突然やってくるもので、 予測や計画に基づて仕事を進めることは不可能なのです。

しかも、命を預かる仕事なので、一時も手を抜くことは不可能であり、責任も重い。

ここまで身を粉にして働いて平均年収1,477万円と聞けば、これでも些か安いようにも思えます。

労働者はいくら高給取りであっても、相応の犠牲を払わなければお金を貰うことは出来ないのです。

やりがいや使命感がなきゃ絶対続かん仕事だわ

SPONSORED LINK


医者の本音 (SB新書)
中山 祐次郎
SBクリエイティブ
2018-08-06