
任天堂を世界的企業に成長させた山内溥元社長
任天堂の株価が振るいません。
去年はポケモンGO効果とスイッチ人気により、任天堂の株価は1株1万円以下から5万円まで駆け上がっていきました。
特にスイッチはスマホゲーの台頭により「据え置き機は売れない」と言われた中のリリースでしたが、いざ世に出してみると毎日家電量販店に行列が出来るほどの大人気で、品薄状態が続いていたほどでした。
しかし、スイッチの出荷計画が自社目標の3,800万台を下回ることが濃厚となって来たことが伝わると、株が一気に売られ、3万円前半まで急降下してしまいました。
アナリスト予想によると、スイッチの出荷台数は2017年3月の発売から来年3月までの累計で3,500万台にとどまる見通しで、
「2年目を成功に収められるか正念場。投資家は任天堂が5年かけて9000万台は売れると思っていたが、ここにきて、かなり難しくなってきた」
と指摘しています。
「2年目を成功に収められるか正念場。投資家は任天堂が5年かけて9000万台は売れると思っていたが、ここにきて、かなり難しくなってきた」
と指摘しています。
今年1月から見ると、同社の株価は割合として34%も下落しており、時価総額は2.4兆円も減少しました。
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まるで仕手株のような動きをする任天堂株
任天堂は日本を代表する超優良企業ですが、投資家にとってはハラハラするような株でしょう。
なぜなら、良くも悪くもゲームの売れ行き次第で業績が大きく変わり、株価も乱高下するからです。
たとえば、2006年にWiiとDSが社会現象になるほど売れに売れまくって1株7万円を付けた時も、今回と同様な「任天堂バブル」が巻き起こりました。
しかし、Wiiの次世代機Wii Uが販売不振になったことが鮮明になり、株価は7万円からなんと1万円を割る水準まで大暴落してしまったのです。
元社長である山内溥氏は、任天堂の決算について「天国か地獄しかない」と語ったことがあります。
この言葉に象徴されるように、同社の業績は変動幅が大きく、当然ながら株価の変動幅も大きいのです。
そもそもゲームというのは、一度売れてもそれ以降また新しいゲームを作り続けなければジリ貧になる「短距離レース」です。
しかも、ひとつのゲームに掛ける開発費は高額で、開発期間も長くなっています。
さらに、近年のグラフィックなどの進化によって、コストも年々上がっています。
新しいハードやゲームがもし売れなければ、莫大な開発コストを回収出来ず、同社のキャッシュ・フローは途端に悪化してしまうのです。
とはいえ、任天堂は今までマリオなどのブランドで稼いだ「貯金」がたんまりあり、有利子負債はなんとゼロです。
そのため、たとえばゲームキューブやWii Uなどの失敗ハードで大損害を被っても、次世代機の研究開発に積極投入出来た体力がありました。
抱えるIPもマリオ、ポケモン、ゼルダなどの世界的人気キャラクターであることから、ライセンス収入も見込めるし、ヒット作も作りやすい。
そのため、東芝のように突然経営悪化して「倒産の瀬戸際」に陥るようなことは無いでしょう。
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