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不動産投資で破産したオーナーは、日本全体で数百人に上る 

金融庁が民間の金融機関に向けて、過去例に無いほどアパートローン融資を引き締めています。

背景には、個人向け不動産に対する「ひとり当たり数千万円」にも上る不正ローンで、大打撃を受けているスルガ銀行の存在があります。

スルガ銀行は静岡を本拠地とする地方銀行で、特にアパート融資などの個人向けローンにおける斬新的な提案を多数行い、銀行として圧倒的な収益を上げていました。

金融庁から「地銀のお手本」と評されるまでに成り上がることに成功したスルガ銀行は、特に不動産融資に力を入れていました。

社員の給与も三菱UFJやみずほFGなどのメガバンクを抜き、平均年収800万円以上という高給待遇になっており、転職希望者も後を絶たなかった。

しかし、高収益や高給待遇の裏には、顧客の通帳を改ざんなどの違法行為の強要や、

「ビルから飛び降りて、○ね!」

「オマエの家族を皆○しにしてやる!」

と恫喝されるなどの時代錯誤のパワハラが横行していた。

結果的に、スルガ銀行は大赤字に転落、今年度の中間決算は黒字予想から985億円の純損失に急降下した。

つまり、地銀のお手本と言われるほどの高収益体質も、メガバンクを超える年収も、常識を遥かに超えた借金を顧客にさせることによって得ていた暴利であり、まともな経営をしていなかった。

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家賃30年間保証は、銀行と不動産業者が仕組んだウソ 

個人のオーナーを破産や自○に陥れ、メディアでも大きく報道された「シェアハウスかぼちゃの馬車」の問題に加担していたのは、スルガ銀行でした。

その背景には、金融機関もマイナス金利という減収に喘ぎ、利益を伸ばせない体質にある前提であったことから不動産業界とのいわば「負け組同士」でタッグを組むことによって、無から有を生み出す荒技に足を踏み出してしまったことがあります。

もともとスルガ銀行が手がけるアパートローンは、他行に比べ金利が高めであるものの、他行の審査に通らなかった人でも融資が受けられることや、審査スピードが異常なほど速いされており、個人投資家たちの間では「最後の砦」と評されるほどでした。

かぼちゃの馬車の事件が表面化されてからと言うものの、本来融資が通るはずのない個人投資家に対する通帳や源泉徴収票、確定申告書の偽造により、不正融資を行なっていたことが表面化されました。

たとえば、自分が銀行の経営者である場合、日本のような人口減少で喘ぐ国でアパート経営をしたところで、家賃で投資資金が回収することすら回収不可能なことは小学生にも理解出来る。

しかし、スルガ銀行と不動産業者の入れ知恵によって、オーナーは地方の田んぼや畑の上になぜかアパートを建てることを決断し、自ら養分になっていたのです。

オーナーは空室続きでローン返済に苦しむようになりました。

特に追い討ちをかけたのが、サブリースという悪行で、オーナーはカネと土地のみ準備すれば、すべて不動産がやってくれることで、銀行と不動産業者の思惑が一致したのです。

家賃保証や収益保証という一生安泰との大ウソで、30年間安心として素人の退職金を狙ったCMも大量に放映された。

これに規制を掛けたのが日銀と金融庁で、個人投資家に過剰な融資が行われているとして、ローンの引き締めを指示したのです。

とはいえ、既に多額の資金を借りたオーナーはギリギリの返済で生き延びられるレベルなので、自己破産は通りにくい。

今後は規制強化によって銀行から融資が通りづらくなりますが、既に融資を得て、アパートを建ててしまったオーナーは、生き地獄の中で死ぬまでローンを返すしか無い。

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