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現在進行形でアメリカ株を大量に買い増しするバフェット 

世界株式市場が軟調です。

要因はアメリカ市場で、アップル(AAPL)のiPhone減産や米中貿易戦争懸念が拭えないことにより、アメリカ経済指標となるNYダウは1ヶ月に満たない短期間で、26,000ドルから24,000ドルまで急降下してしまいました。

アメリカはこのまま軟調相場を意味するリセッションに突入するのではないか?という声も多く、ウォール街のアナリスト曰く、今は多くの機関投資家が多くの資金を株式から債券、そして新興国通貨へと逃がしているようです。

さて、そんな逆風が吹いている株式市場で伝説の投資家ウォーレン・バフェットはウォール街と同じように、株式から資金を引き揚げているのか?と言えば、決してそのようなことはなく、むしろ強気姿勢を崩しておらず、積極的に米国株を買い増しし続けています。

バフェット率いるバークシャー・ハサウェイの第3四半期決算によれば、彼らの9月末時点のポートフォリオはアップル(AAPL)が他の株式を凌駕する保有率でした。

他には、金融株を多く買い増ししているようで、バンク・オブ・アメリカ(BAC)、ウェールズ・ファーゴ(WFC)、ゴールドマン・サックス(GS)、JPモルガン・チェース(JPM)が上位の保有銘柄となっています。

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不景気になれば、金融機関が最大の打撃を受ける 

バークシャー・ハサウェイの株式買い増しスタンスや、彼らのポートフォリオから見えて来るメッセージを解釈するならば、アメリカ経済はこれからも堅調であり、世界経済を牽引し続けるということになります。

そもそも、景気後退局面に陥れば最も打撃を受けるのが金融です。

たとえば、リーマン・ショック(グレート・リセッション)では世界的銀行であったリーマン・ブラザーズやメリルリンチが倒産する事態に陥り、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスもあと一歩で倒産寸前の危機に陥りました。

さらに、世界最大の保険会社であるAIGも倒産の危機に陥り、株価は当時の高値から実に95パーセント以上も暴落しました。

つまり、仮に景気後退を示すリセッションが訪れるとするのであれば、バフェットはリスクの高い金融株を買うなどはせず、キャッシュ比率をひたすら高めることに励んでいるでしょう。

しかし、バフェットは逆にバンク・オブ・アメリカ、ゴールドマン・サックス株を大量に買い増しており、さらにJPモルガン・チェースを新規買い付けしているわけです。

そのため、少なくともバフェットは今でも強気スタンスを崩しておらず、アメリカ経済の見通しを楽観視していることは確かでしょう。

その他にも、iPhone減産で大暴落の一途を辿るアップルも大量買い増しを行っていたり、データベース世界最大手のオラクルを新規買い付けしています。

バフェットに言わせれば、株価暴落局面は泣いて喜んで買い増しする絶好のチャンスであり、ここでビビって買い増しが出来ない投資家は、

「一生資産を増やせない貧乏人に成り果てるだろう」

というメッセージに他なりません。

何度も繰り返しますが、絶対にお金持ちになりたいのであれば、アメリカ市場の暴落局面はバフェットのように泣いて喜んで買い増しをしてください。

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億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術
メアリー・バフェット
日本経済新聞出版社
2002-05-20