
投資することで世界中が豊かになってゆく
いつも拝読させて頂いております。
私自身今年から米国株投資を始めた新米です。
質問があります。
もし、世界中の人が(全員とはいわないが、大多数の人が)米国優良株に長期投資をしたら世界はどうなるのでしょうか?
全員が恩恵を得られるのでしょうか?
はたまた恩恵を得られる者と得られない者で分かれるのでしょうか?
抽象的で幼稚な質問ですみませんが、少し気になりました。
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結論から言えば、全員が恩恵を得られます。
たとえば、FXや仮想通貨は誰かが儲かれば、誰かが損をします。手数料を加味すれば、それはマイナスサムゲームとなります。しかし、株式投資は経済が成長していけば市場も上昇する性質を持つため、市場参加者全員が恩恵を受けられるプラスサムゲームの世界となります。
中でも100年以上も延々とプラスサムゲームを続けているのがアメリカという国で、歴史を振り返れば、ダウやS&P500などの代表指数に投資すれば、間違いなく全員が儲けられました。
つい最近でも、ダウやS&P500は歴史的な市場最高値を更新したばかりであり、
「いつ、だれが、どのタイミングで始めても」
全員が含み益になっている奇跡の市場であるわけです。
そのため、世界中の人が米国株に投資をすれば、企業は資金が潤沢になるのでさらに企業成長エンジンを加速することが可能となり、ますます株主に利益が入る構図となるでしょう。
とはいえ、アメリカがいくら成長しようと、個々の企業単位で見れば「栄枯盛衰で淘汰される」こともあるので、損することがあります。
その典型がシアーズだったり、GEといった企業です。
シアーズはアメリカの大手小売業であり、「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」でお馴染みのドラッカーが「全米で最も成功した企業の一つ」と称賛した企業であり、昔のアメリカの家庭では、どこの家にもシアーズの分厚いカタログが置かれていたほどでした。しかし、時代の変化に適用出来ず、王者の座から陥落して破綻に追い込まれてしまいました。
さらに発明家エジソンが創業したことで知られるGEは、NYダウ指数発足から唯一現存し続けたまさにアメリカの発展の象徴でもあった企業でしたが、こちらもまた時代の変化に適用出来ず、事業切り売り、配当金大幅減配という散々な結果となっており、株価は既に10ドルを切りました。
NYダウが歴史的な過去最高値を更新し続ける一方、淘汰されてしまう企業もあるのです。
そのため、個別株を買う場合は分散投資が非常に重要で、このルールさえ守ればアメリカ経済発展の波に乗って誰もが資産を増やせるでしょう。

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