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AT&Tは決算を受けて前日比-8%の大暴落となった 

アメリカ通信会社大手で2強となっているAT&T(T)とベライゾン・コミュニケーションズ(VZ)の第3四半期決算が出揃いました。

AT&Tは売上高457億ドル、純利益は47億ドル、1株利益(EPS)は90セントで、EPSが市場予想に届きませんでした。対して、ベライゾンは売上高326億ドル、純利益は49億ドル、1株利益(EPS)は1.22ドルで、EPSが市場予想を上回りました。

決算結果を受けて、AT&Tは-8%を超える急落をした一方、ベライゾンは+4%を超える急騰を記録しました。

AT&Tの一年前の株価は34ドルでしたが、現在は30ドルを切る水準まで下落しています。対して、ベライゾンは一年前の株価は47ドルでしたが、現在は60ドルに届く水準まで上昇しています。

この2社は同じアメリカで活躍する通信会社であるはずなのに、なぜここまで差が付いたのでしょうか?違いは何でしょうか?

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ベライゾンも今後はメディア事業へ大きく舵を切る可能性も 

その理由は「多角化」と「集中」です。

まず、AT&Tは現在の通信事業に留まらず、タイムワーナー買収など事業の多角化経営を重視しています。メディア買収が通信大手の生き残る道として、AT&TはケーブルテレビのHBPとワーナー・ブラザーズの映画スタジオ、そしてテレビ局ターナーのチャンネルも支配下に置いています。

主力の携帯電話契約数は伸びてはいるものの、これらのメディア事業が苦戦しており、業績の重しとなっているわけです。メディア関連は今現在はネットフリックスなどに大敗を喫している状況です。

しかし、通信とメディアの「シナジー効果」により25億ドルもの費用節約が見込まれ、4年後には売上が成長に転ずると予想されています。なぜ、4年も時間がかかるのかと言えば、これだけ同じグループに一流メディアあれば複雑な衝突が起きるのも当然で、シナジー効果を得るには「時間」が必要になってくるためです。

AT&Tのランドール・スティーブンソンCEOは声明にて、タイム・ワーナーやHBO、そしてターナーのコンテンツとクリエイティブの陣容は第一級であり、そのすべてがAT&Tのユーザーに直接届く強力な配信網と合体すれば、他に類のない高品質なモバイル・ファーストのエンターテインメント体験を提供できると胸を張ります。

とはいえ、市場というのはシナジー効果が現れるまでの「不透明感」をとても嫌うため、いまいち人気が出ないし、ネガティブ材料が出ればたとえそれは大きなインパクトをなさなくても、大きく売られる要因となっているわけです。

対して、ベライゾンはメディア事業への参入は慎重姿勢を見せており、今は主力の携帯電話事業に集中しています。そのため、今まで通り安定的に利益を上げられており、市場からは安心感から比較的買われやすい環境下にあるのです。

これがAT&Tとベライゾンの違いで、2社の株価に大きな差が付いている理由です。

とはいえ、S&P500指数のセクターで新たに「コミュニケーション・サービス」が誕生したように、今後は通信とメディアの融合は必要不可欠となっていきます。アメリカでは通信事業者とメディア事業者の再編が活発化しており、ベライゾンも今後はAT&Tのようにメディア事業を買収し、AT&Tの土俵に上がる可能性も高くあるでしょう。

事業再編が不安定を引き起こすとの見方をするアナリストは多いですが、通信事業者というのはインターネット・ビジネスの根幹を担う企業であり、来たるIoTやAI時代の主役でもあるわけです。そのため、これらの2社は目先の株価に一喜一憂することなく、継続的に買い増ししていくことが正解です。

AT&Tは6.59%まで配当利回りが上昇しており、ベライゾンは4.2%です。

このタイミングであればAT&Tの買い増しに分があります。

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