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小売市場は栄枯盛衰が激しく、王者でさえあっという間に陥落する 

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」でお馴染みのドラッカーが「全米で最も成功した企業の一つ」と称賛した企業に、シアーズ・ホールディングス(SHLD)があります。

昔のアメリカの家庭では、どこの家にもシアーズの分厚いカタログが置かれており、オモチャや洋服まで、人々は生活に必要なものは全てシアーズから購入していました。

同社はまさしく、19世紀後半から20世紀中盤のアメリカ小売業界の王者であり、「郵便時代のアマゾン・ドット・コム」と言われています。

しかし、その王者も時代の変化に対応出来ず、ついに破綻に追い込まれたのです。

原因はアマゾンを筆頭としたネット通販の台頭だと言われており、シアーズは2000年以降のIT革命に経営が追いついていけませんでした。

当時のシアーズは「顧客満足度を高めること」に徹底的にこだわっていて、これは今のアマゾンの企業理念である「地球上で最もお客様を大切にする企業」に通ずるものがあります。

アマゾンはシアーズの経営理念をかなり意識しているようで、いわばアマゾンは「ネット型シアーズ」と言っても過言では無いのかもしれません。

シアーズの顧客対応品質はとても高く「手にしてみたらイメージと違う」といった顧客の不満に対応する策として、同社は条件を問わずに返金するとの施策を打ち出していたほどです。

アマゾンでもカスタマーセンターに連絡すれば、非常に迅速に返金手続きまで対応してくれますが、これもシアーズの理念を意識してのことと考えられる。

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かつては「帝国」とも呼ばれていた小売大手のダイエー 

シアーズの株価は、2007年の122ドルをピークに、アマゾンなどの追い上げで小売市場に苦戦する中、今では1株1ドルにすら満たず、全てを失った状態にあります。

対して、アマゾンは2007年は100ドルにすら満たなかったわけですが、現在は1株2,000ドルを超えたこともあり、初めて時価総額1兆ドルに到達したアップル(AAPL)と2強を争うまでに成長しました。

これも時代の変化と言えばそれまでですが、小売市場というのは常に王者が変わり続けることは宿命と言えます。

たとえば日本もそうですが、昔はダイエーが小売の王者として君臨していました。

ダイエーは、ホテルや遊園地、そしてプロ野球球団まで傘下に収め、小売業に留まらない多角化を進めることに成功し、終いには「ダイエー帝国」とまで言われるほどに発展を遂げたのです。

しかし、時代の流れとともにわずか数十年であっけなく陥落、ダイエーは経営難に陥りました。

今の小売の王者はイオンとセブン&アイですが、歴史を振り返れば小売業というのはIT業界くらい栄枯盛衰の激しい業種で、経営が難しい。

なぜなら、小売業というのは大量の在庫、薄利多売、そして年々変わる人々の嗜好の変化を的確に捉えて企業スタイルを変化させていかねばならず、そして常に後ろから王者を狙う者が出てきます。

「モノを売る」

というビジネスモデルの参入障壁の低さは小売業の最大のリスクで、実はアマゾンもアメリカのネット通販事業者が増えてきており、物凄いスピードで猛追されているとも言われています。

コカ・コーラ、タバコ、マクドナルドなどは細かな変化は必要なものの、圧倒的なブランド力は一朝一夕で廃れることは無く、未だに人々を魅了して止みません。

対して、モノを売るだけの業態である小売業というのは、歴史を振り返っても時代が変われば淘汰される可能性が高い業態の代表格であり、とてもじゃないですが長期で株を保有しようなどとは思えない。

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