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IBMは全体を通して見ると、そこまでパフォーマンスは悪くない 

FAAMGの一員であるMicrosoftは勝ち組で、IBMはオワコンと言われて久しい。

IBMはITの巨人と言われたハードウェアの天下から、インターネット革命の波に乗り遅れて、GoogleやMicrosoft、AppleなどのIT銘柄の株価が急上昇する一方で、IBMのパフォーマンスは冴えません。

IBMは今でこそクラウドやAIで巻き返しを図ろうと事業を推し進めているものの、コンサルティングやSIerを中心とした主要プロダクトを保有しない「人的リソース頼み」のビジネスの時代が長すぎて、事業転換が思うように推進出来ていないのが現状でした。

バフェットも一度はIBMの株主として名乗りを上げたものの、ものの6年の保有で持ち株を完全売却し、「IBMへの投資は誤りだった」とまで公の場で発言しました。

とはいえ、IBMの決算を眺めると莫大なキャッシュを稼ぎ続けているのは今も変わらず、世界で30企業しか選ばれないNYダウ銘柄として40年余りも在籍し続けており、連続増配年数も23年と、IT企業の中ではズバ抜けています。

今の事業投資がこの先何かしら花開けば、一気に満開の桜を咲かせる可能性もあるでしょう。

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Microsoftが上昇したのは、2014年のナデラCEO就任からのこと 

IBMはまさに冬の時代真っ只中ですが、かつてはMicrosoftも長い冬の時代を経験していました。

Windows95からMicrosoft帝国が世界を席巻し、2000年に過去最高値の51ドルを付けました。

しかし、同年にビル・ゲイツがバルマーにCEOを譲渡したことにより、MicrosoftはOS販売以外のこれといったビジネスを確立できず、株価は20ドルまで暴落します。

Windows Vistaも大失敗に終わり、OSだけを販売するビジネスもオワコンに近づいてきて、株主の間では「Microsoftはもう終わりではないか?」という声も聞かれるようになりました。

株価は2013年の10年以上もの間、20ドル台で低空飛行を続け、時には10ドル台を付ける場面もありました。

Microsoftが奇跡の大復活を果たし、FAAMGというアメリカを牽引する有望銘柄まで呼ばれるようになったのはつい最近のことで、2014年にナデラ氏がCEOに就任してからのことです。

ナデラ氏は今までのMicrosoftの既存ビジネスを変革し、クラウドとサブスクリプションモデルを強力に推し進め、世界中の企業らを自社クラウドであるAzureやシームレスなOffice365などに移行することに成功しました。

サブスクリプションは旧来のOS販売と異なり、一度売ったら「はい、オシマイ」ではなく、課金制であることからユーザーが使い続けるほどMicrosoftに収益がもたらされます。

今までの販売型では、サポートも無償に近く、Microsoftに旨味はほとんどありませんでしたので、この大転換は大成功したと言えます。

10年以上20ドル台だったMicrosoftの株価は、たった4年で110ドルまでうなぎのぼりで上昇し続け、世界中の投資家から熱い視線が注がれています。

投資家というのは非常に短気目線です。

FAANGと比べてIBMの株価が思うように上がらず、

「IBMオワコンわろたwwww」

とここ数年だけのパフォーマンスで企業を評価しますが、数年先はまた違った景色になっていることも十分にあり得る話なので、IBMをポートフォリオに加えることは全く問題無いし、むしろオススメ出来ると言えます。

たとえ今後数年間で株価が思うように上がらなくても、4%の高配当と、毎年増配してくれることを考えれば、保有する意味は十分にあるでしょう。

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