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再開発中の渋谷。日本のシリコンバレーを目指すらしい 

世界各国では「次のシリコン・バレー」を目指すべく、国を挙げてIT先進国になろうと努力していますが、日本だけは周りを見渡してみても、どうもイノベーションを起こしてくれそうな会社が何一つ見当たりません。

たとえば、日本のIT企業は他の先進国と比べて、決して少なくないどころか多いとも言えるのに、売り上げ上位のIT企業を見てみると、NTTデータや野村総研、CTCやSCSKなどのSIerばかりです。

SIerとは、客の要望を聞いた上で仕様書を作り、システムを客用に個別に作り上げる仕事で、喩えるならビルなどを作る建設会社に近い。

客用に個別に作っているため、当然広く普及させることなど不可能で、ありもののシステムの使い回しを前提に、下請けの下請けなどに発注して作らせることが多いのが実態です。

対して、アメリカの売り上げ上位のIT企業と言えば、GoogleやMicrosoft、AppleやAmazonなど、SIerなどどこにもいません。

アメリカでは客ごとに作るなんてことはせず、

「俺たちのシステムを使いたければ使わしてやる」

と自信満々に作ったサービスを売り出しては、それを普及させていきます。

アメリカのベンチャーを見ると分かるのですが、売れなければキッパリ辞めてまた新しい会社を興すので、次々と新しい製品やサービスが生まれては消える超競争原理が働いています。

そのため、短いスパンで人々があっと驚くような人気が出るものが生まれるし、普及するのも早い。

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日本では、

「お客様の要望通りにシステムをお作りいたします」

とキチ○イのようにどうでもいい仕様を注文してくる客のために、デスマーチの中ひたすらブラック労働に耐えながらシステムを作る。

アメリカのハイテク産業が発展したのは、俺たちが生み出したモノはすごいんだ!と言い切って世に出し続けたから強いのであって、日本は客の要望ばかり聞いて、くだらないモノばかり作っているだけなので世界標準にはなれるモノが生まれなかった。

ここ数十年でアメリカと日本のハイテク産業は天と地ほどの差がありますが、今では新興国の中国やインドにさえも大きな差をつけられており、もはや挽回の余地は残されていない。

東京都はサイバーエージェントやDeNA、ミクシィなどのアプリ系サービスを開発するIT企業が集う渋谷を「日本のシリコン・バレーにしよう」と息巻いているのですが、実際のところ日本でいう”今風の”IT企業というのはシリコン・バレーのファッションや文化をそのまま丸パクリしているだけで中身が無さすぎるので、世界どころか日本標準にもなれません。

特にDeNAなど、稼ぎ頭だったゲーム事業がオワコン化した後に、何を血迷ったのか「まとめサイト」を立ち上げ、素人ライターに格安で記事の大量生産を依頼して、身も蓋もない金儲けに走っていきました。

問題になった医療系まとめサイトWELQが良い例で、東証1部上場企業にも関わらず不正確な記事や著作権無視の転用が次々と見つかり、休止に追い込まれ社長が謝罪するハメになりましたが、LINEもNAVERと呼ばれるまとめサイトで稼いでおり、これらの企業がAppleなどのように

「俺たちの技術で世界を変えたい」

など、微塵も思っていないことが分かる。

日本のIT産業がいつまで経ってもショボいのは、そもそもショボイままで良いと思っているからそうなっているだけなのでした。

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the four GAFA 四騎士が創り変えた世界
スコット・ギャロウェイ
東洋経済新報社
2018-07-27