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給料に全く見合わない激務を強いられる管理職 

厚生労働省が公表した2018年版「労働経済の分析」によると、ヒラ社員の6割以上が、課長などの管理職に就きたくないことが分かりました。

昇進についてのアンケートによれば、「管理職以上に昇進したいとは思わない」が61.1%にも上り、「管理職以上に昇進したい」はわずか38.9%に留まります。

昇進を望まない理由は、責任が重くなることが嫌気される原因で最も多く、71.3%にも上ります。

特に20代、30代は昇進には興味を持たず、給料はそこそこでいいからライフ・ワーク・バランスを重視したいと考えている。

一方、おじさん世代は「出世=良いこと」という常識があり、昇進意欲がある人が多く、会社に尽くすのが生き甲斐と思う人がいまだに多い。

なぜなら、昇進すると給料が上がる、仕事における裁量が上がる、部下が増えるのでリソースが増える、社内外のステータスが上がる、周囲の扱いが変わる、そして、何よりも家族や友人にも自慢出来るからです。

とはいえ、時代の変化により管理職になったから給料が上がるわけでは無く、残業代が出なくなることで逆に給料が下がることも多く、業務量も責任も増えることで精神的に追い詰められ、「管理職を辞める管理職」も出始めています。

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管理職にメリットが無いと思われている最大の要因は、今の時代は業務におけるシワ寄せが、すべて管理職のところに来ているところにあるでしょう。
 
たとえば、残業、長時間労働、職場環境、部下の健康問題、人間関係の問題、収益向上など、「管理職だから」という理由付けで面倒なこと全てが押し付けられる。
 
成果主義化した日本企業では、個人の裁量では業務上困難が生じる場合も多く、上からのパワハラに近い指示と達成にほど遠い予算が与えられることも少なくない。

さらに、多くの場合は課長と言っても現場の第一線で働かなければならないプレイング・マネージャーとしての動きも兼任させられる場合が多く、そもそも管理職としての業務をする時間自体が取れなかったりする。
 
その結果、ストレス過多で精神的に限界となり、コンプライアンスを逸脱することになります。
 
「それが管理職の仕事だろう」

とも言えますが、昔と異なり遥かに責任と業務量が膨大になる一方で、それに見合う報酬はずっと少なくなりました。
 
将来的に年収が数百万円増えるなどの夢があるならまだしも、今のこの時代の状況では、管理職になりたいと思えるメリットはゼロに等しく、自分自身に置き換えてもとてもじゃないが管理職になりたいなどと思えない。

業務上の責任は全て管理職が背負うこととなり、モチベーションが全く上がらないのが今の管理職の現実です。

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管理職1年目の教科書
櫻田 毅
東洋経済新報社
2017-12-22