
優待乞食の欲豚が泣く泣く食べるハンバーグは、価格もメガ級!
「株主優待制度はオトク」
という口コミが広まり、今や株式投資=株主優待という方程式が成り立つほど定着した日本独自の投資文化。
日本企業の株を保有することで、自社商品やサービス券、ギフト券やクオカードなどの金券が貰える制度が株主優待で、ふるさと納税みたいに「一定のお金を払えばオトクなものがもらえる制度」であり、タダでモノを貰うことに命を賭けたがる日本人に大人気です。
とはいえ、タダと言えどその企業の株式を購入する必要があるので、元本を変動リスクに晒す必要はあり、ある程度の余裕資金で楽しむ必要性があることは言うまでもありません。
株主優待にハマる人ほど、株の買い方を間違ってしまうもので、タダで貰えるはずの優待ひとつに、なんと2万円弱をも払う必要が出てくる場合があります。
株主優待にハマる人ほど、株の買い方を間違ってしまうもので、タダで貰えるはずの優待ひとつに、なんと2万円弱をも払う必要が出てくる場合があります。
現物で株を買うのであれば、買って放置で勝手に優待をGET出来るにも関わらず、そんなおかしなことになるのはなぜでしょうか?
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それは、信用取引をした場合です。
株主優待を「タダで貰える方法」というのが一部では流行っていて、信用取引を使えばノーリスクで優待をゲットすることが出来ます。
たとえば、優待権利付き最終日に「現物買い」と、「空売り」を両方仕込んでおき、優待権利落ち日に双方を売却するのです。
権利落ち日には株価が下がることが多いのですが、空売りをしておくことにより下落の損失をプラマイゼロで相殺することが可能となる。
しかし、この方法でタダで優待をゲットするはずが、高額な支払いを迫られてしまうケースが後を絶ちません。
たとえば、ココスでは100株持っていれば、お店でハンバーグなどが食べられるお食事券を貰うことが出来ます。
しかし、お食事券をタダで欲しがる欲豚たちが、優待権利付き最終日付近で大量に空売りを始めるため、証券会社による空売り用の株式調達コストが一時的に高騰し、常識では考えられない手数料が発生してしまうのです。
しかし、お食事券をタダで欲しがる欲豚たちが、優待権利付き最終日付近で大量に空売りを始めるため、証券会社による空売り用の株式調達コストが一時的に高騰し、常識では考えられない手数料が発生してしまうのです。
高級ハンバーグが完成する経緯はこうです。
1. ココスの株主優待である1,000円相当のお食事券をゲットするために、権利取り最終日にココスの現物株100株を2,400円で持ち越し。2. ココス株の持ち越しと同時に、ココス株を2,400円で100株空売り。3. 空売りを現物株で返済(2,400円-2,400円)するので、優待権利取り落ち後の株価変動リスクなしに実質0円で優待をゲット。4. しかし、みんなが同じことを考えすぎて大量の空売りが入る事態に。5. とんでもない株不足の状態に陥り、空売り調達コスト「逆日歩(3日で114円)」が発生。6. 100株両建ての人は、実質0円で優待をゲットするはずが「114円×100株=1万4,000円」を支払って優待をもらうことに。7. クロス乞食のココスお食事券(1,000円相当)が1万4,000円のお食事券=高級ハンバーグに大変身。
この事象は何もココスに限らず、株主優待制度を採用している企業の株ならフツーに起こり得ることです。
たとえば、お菓子の湖池屋では、1,000円相当のポテトチップス詰め合わせをプレゼントする株主優待に、高額な逆日歩が付きすぎて「2万5,000円の高級ポテチ」に豹変したことでも話題をさらいました。
この世にフリーランチ(タダ飯)はありません。
コメント
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たかだか、2・3千円の優待の為に、そんな面倒な事はしてられません。
その時間を、銘柄研究やトレードに充てたほうがずっと儲かる。