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「やる気」や「気合い」で業績が上がったら苦労しない 

企業で働く社員の「やる気」を指標化し、投資家などに公表しようという取り組みを都内のとある上場コンサルティング会社が始めました。

「やる気」の指標化プロセスを眺めると、社員に会社の組織風土や制度、職場環境などおよそ130の質問をし、「満足度」と「期待度」を5段階で評価してもらい、その結果を偏差値として算出します。

満足度だけでなく期待度も尋ねることで、社員が会社や上司などに求めていることや、社員がやる気を落としている要因などを分析できるということでした。

このソリューションを開発したコンサルティング会社は、「社員のやる気は経営陣も投資家にとっても重要な要素だが、決算書などでは見ることができない。多くの企業にニーズがあると思う」と語っています。

実際に、このソリューションは取引先2000社が活用しているようで、今後も数字を伸ばしていく予定だそうです。

そもそも、コンサルティングという仕事は、一見何をやっているのかとても分かりにくい仕事です。

今や「IT」という言葉が具体的に何を指すのか分からないくらい広大な意味となってしまったように、コンサルティングも広義過ぎて、非常に理解し難いからです。

実は、世の中の法則として、

「何だかよく分からないけど、何となく凄そう」

という商売は儲かります。

たとえば、仮想通貨も同じで、中身は全然分からないけど何となく凄そうだったので、人々は汗水流して得た虎の子の大金を躊躇無くブチ込んでしまいました。

iPhoneも出たてはコピー&ペーストすら出来ないゴミ端末でしたが、ジョブズのプレゼンが何となく凄そうだったので、人々はiPhoneを買い求めました。

コンサルティングという仕事も同じで、「何だか凄そう」という需要を掘り起こすことがとても上手なので、儲かるのです。

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「やる気」で生み出された産物は、戦時中は神風特攻隊だった 

とはいえ、実際にこの指標が使い物になるのかと言えば、全く使い物にならない可能性は高い。

社員の立場だったとしても、延々と130問という膨大な質問に答えていくのは非常に骨が折れるし、社員に何もメリットが無いのでテキトーに答えるのがオチです。

そもそも、投資家としては社員のやる気なんてどうでも良く、ただ単に良い製品やサービスを世の中に提供し続けていれば、

「それが良い仕事をした結果」

として評価します。

たとえば、Appleの社員のやる気指標が低かったら、投資家はAppleに投資するのを辞めてしまうでしょうか?

逆に、東芝の社員のやる気指標が高かったら、投資家は東芝に投資するのでしょうか?

結果的に投資というのは「世の中にどんな価値を提供出来たのか?」でしか評価対象にしかならないので、社員のやる気などぶっちゃけどうでも良いというのが分かります。

そもそも、やる気は計画性の無い非合理的なもので、やる気が良い成果を上げられた例など歴史を振り返っても多くはありません。

たとえば、戦時中は「やる気」というのは日本で敗戦が現実を帯びてきた時によく語られた精神論で、結果的にそれが神風特攻隊に繋がって行きました。

しかし、神風特攻隊はインパクトだけはありましたが、敵の軍艦に激突するのは相当なパイロットの腕が必要なので、大抵の戦闘機はコントロール不能で海に特攻していったのです。

そもそも、腕の良いパイロットを育てるのには時間もお金も必要なので、一度の特攻で有用なリソースを失うのは費用対効果が薄いのは誰が見ても分かりますが、「やる気」という魔法の言葉によってそれが正当化されてしまったわけです。

ロジカルなビジネスを行うべきコンサルティング会社が、

「やる気」

という戦時中のような前時代的な取り組みをしているのは、ただただ驚くばかりだし、日本の多くの経営者がそのソリューションを活用しているのも、ただただ驚くばかりの事例です。

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