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大手企業だけ空前の"買い手市場"なので、勘違いした学生は疲弊 

日本では新卒カードがプラチナ・チケットと言われており、そのカードを生かして何が何でも大手に入社したいと思う学生が多いです。

空前の売り手市場とは言われているものの、学生は大手企業だけに殺到するので、100倍、200倍といった倍率はざらにあり、中には2000倍を超える倍率も企業によっては存在します。

つまり、内定倍率100倍であれば、100人のうちのたった1人の割合でしか内定まで辿り着けないわけなので、一部上場企業などの名が知れた人気企業にとっては、売り手市場どころか「空前の買い手市場」になっている状況だというわけです。

一方で、中小企業は全然人が集まらず、人手不足に喘いでいます。

「仕事はあるのに人手が足りなくて倒産」という冗談のような負の連鎖も起きており、中小企業はイベントを開催するなど学生に少しでも興味を持ってもらおうと必死です。

学生は何をやっているか分からない中小企業には就職したくない人が多いので、大手企業には優秀な人材が集まる一方で、中小企業は優秀な人材どころか「もはや人間が来てくれればOK」と悲鳴を上げます。

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ここまで中小企業が毛嫌いされる背景には、インターネットの普及があります。

大手企業でもブラックが多いことは散々告発されてはいるものの、中小企業よりは福利厚生は充実しているし、社会的な影響も大きい企業はグレーな行為はすぐに是正されることが多いので、中小企業よりは遥かにマシだと思われているのです。

たとえば、

大手企業に入れなかったら人生終わり?

マジで就活疲れてきた‥‥

というカキコミがあったとすれば、

マジレスすると人生終了確定

新卒切符で大手企業逃したら中小企業しか道は無い

年収300万で残業だらけだけど、後悔しないように
終わりwww

中小でも出世競争に勝てば大手並みには稼げるが結婚は出来ない
 
女は男をATMと見ているくせに年収は聞きにくいものだから会社名で判断

などと、一瞬で「中小企業はやめとけレス」が付くので、中小企業はますます不人気化しており、人手が集まらなくなっているのです。

とはいえ、人気の大手企業であっても安月給や残業地獄の会社はフツーに多いので、実際のところ目くそ鼻くそでしょう。

仮に大手企業に正社員として新卒就職出来たとしても、今は数ヶ月で辞めてしまう人は非常に多く、非正規として再就職せざるを得ないケースが後を絶ちません。

就職というのは、企業バリューやブランドで選ぶよりも、自分に興味がある仕事・業界を条件として選ぶ方が、結果的には長続きするし、数年後に転職でその業界の上流企業の社員になれる可能性も高くなります。

そのため、新卒で意地でも大企業に入ろうと疲弊してしまうよりは、まずは中小企業で修行を積んでから大企業に転職する方が、まだ新卒で大企業を目指すよりも高確率で希望の会社に入社出来ます。

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